意外と知られていない? 未来の妊婦に伝えたいマタニティマークの正しい使い方(育児ライター)

●マタニティマークは、妊娠初期に妊婦であることを周囲に示すためのもの。
●妊娠中期以降もマタニティマークは必要なのは、お腹の出方には個人差があるから。
●お腹が大きくても妊婦さんかどうかを判別するのは意外に難しく、周囲の人もマタニティマークを必要としている。
●ネガティブな話題を耳にして、マタニティマークの使用をためらう人もいるが、実際には使っている人が圧倒的に多い。
●外見から判断できなくても、妊婦以外にも周囲の配慮が必要な人はたくさんいる。
●マタニティマークは必ず優先されることを保証するものではない。
●感謝の気持ちと周囲への心配りを忘れないことがトラブル回避のポイント。

マタニティマークが誕生してから今年(2017年)で丸10年。実際にマタニティマークを手に取って、間近で目にしたことのある人はどれくらいいるのでしょうか。
私自身、以前からマタニティマークの存在は知っていましたが、第一子を妊娠するまでは想像上のものでしかありませんでした。妊娠が発覚していざマタニティマークを使い始めてみると、色々なことに気づかされ、日々驚きの連続です。

本記事では、体験談を交えながら、実際にマタニティマークを使用した私が考える、マタニティマークの正しい使い方についてご紹介していきます。ほんの少しでも、これからマタニティマークを使う人のお役に立てれば幸いです。

意外と知らない?マタニティマークの本来の目的

マタニティマークは妊娠初期のためのもの?

マタニティマークは、身につけることで妊婦であることを示し、周囲の理解や必要な助けを得やすくすることを目的としたアイテムです。

【参考】マタニティマークについて |厚生労働省

こうしたマタニティマークの役割は知っていても、妊婦であることが分かりづらい妊娠初期の使用を想定したものであるということまでは意外と知られていません。実際に、マタニティマークをつけたお腹の大きな妊婦を見かけたことがあるという人もいるのではないでしょうか。

マタニティマークの先駆け「BABY in ME」

先駆けとなったのは、1999年にフリーライターの村松純子氏が発表した「BABY in ME」というシンボルマークで、各自治体などでマタニティマークが作られるきっかけになったといわれています。現在でもインターネットなどを通じて入手が可能で、マタニティマークの代わりに使用している人もいるようです。その後、デザインを全国的に統一し、2006年に厚生労働省より発表されたのが現在のマタニティマークです。

マタニティマークが入手できる場所

マタニティマークが入手できる場所として真っ先に思い浮かぶのは、各自治体の窓口です。母子手帳とともにマタニティマークを配布しているところが多いのですが、自治体によっては、妊婦向けに開催されている母親(両親)教室などで配布しているところも一部あるようです。お住まいの自治体について、事前に確認しておくことをおすすめします。

このほか、マタニティマークは主要な駅の窓口やマタニティ向け雑誌の付録からも入手できます。通勤用とそれ以外でバッグを使い分けている場合など、マタニティマークを複数持っていると便利なことも多いです。必要に応じて入手しておくとよいでしょう。

妊娠中期以降もマタニティマークをおすすめしたい理由

妊娠中期以降もマタニティマークは必要か?

妊娠初期に使用するのが本来の使い方ですが、実際に使用してみた立場からすると、妊娠中期以降であってもマタニティマークは必要だと感じています。妊娠中期に入ったとしてもすぐにお腹が大きくなるわけではなく、お腹の出てくるタイミングやお腹の出方には個人差があるからです。

私の実体験を例にあげると、マタニティマークが見えない状態でも妊婦と認識してもらえるようになったのは妊娠6ヶ月の後半、妊娠中期に入ってから1ヶ月半ほど経った頃でした。

お腹が大きくなってもマタニティマークは必要か?

お腹が大きくなればマタニティマークが不要になるかというと、それもまた違います。正面や横から見たときには妊婦と気づかれやすいのですが、盲点なのが後ろから見たときです。マタニティマークがない場合、パッと見で妊婦かどうかを判断するのは至難の業でしょう。

特に妊娠中期以降になると、通常の速度では動けなくなってくるもの。リュックなどの背負うタイプのバッグにマタニティマークをつけておけば、後ろを歩く人に妊婦であることをアピールできるだけでなく「お先にどうぞ」という気持ちも伝えることができます。

マタニティマークがなくて困るのは妊婦だけではない

お腹の大きさを認識できたとしても「妊婦さんか、それともただ単にふくよかな人か」という点が判断できない場合も考えられます。このような混乱を避けるためにマタニティマークをつけてほしい、という周囲からの意見も聞かれます。

私自身、妊娠の報告も兼ねて久しぶりに兄弟に会ったところ「妊娠した」と伝えるまで気づいてもらえなかったという経験があります。周囲の人からすると、本人が思っている以上に妊婦かどうかを判別するのは難しいようです。

つける?つけない?マタニティマークの現状

マタニティマークをつける派が圧倒的多数

実際にはどれくらいの人がマタニティマークを使用しているのでしょうか。2017年3月に開催された記念イベント「リトル・ママフェスタ東京2017春」の来場者に実施したアンケートによると、9割以上の方が「マタニティマークをつけたことがある」と回答しています。
そのうち、マタニティマークを毎日つけていたと回答した人は約6割。これに通勤中と回答した約2割の方を含めると、8割以上の人がかなりの頻度でマタニティマークを使用していたということになります。

【参考】マタニティマーク10周年記念 | 健やか親子21

マタニティマークの使用をためらう理由

マタニティマークを使うことをためらう人の多くは、通勤時の満員電車などで「妊婦は電車に乗るな」といった暴言を吐かれるといった、マタニティマークにまつわるトラブルを回避したいから、という意識があるのではないでしょうか。

妊娠が発覚した当初、私もそういった話を耳にし、マタニティマークをつけるかどうか悩んだうちの一人です。結局は外出先での非常事態に備え、妊婦であることを即座に分かってもらうためにマタニティマークの使用を決めました。トラブルに遭遇するリスクより、緊急時に適切な処置を受けられないリスクを取ったわけですが、これまで大きな問題もなく過ごせています。

今になって思うのは、耳にした話のほとんどはマタニティマークに限った話ではない、ということです。公共の場だからこそのマナーやモラルといった類の問題なのではないでしょうか。

周囲への心配りを忘れずにマタニティマークを活用しよう

妊婦になってから電車内で優先座席を利用する機会が増え、それにより気づいたことがあります。優先座席の近くには、一見すると優先対象であるかどうかが分からない人がたくさんいるということです。眠っているように見えても、急に体調が悪くなって休んでいる人、ヘルプマークを持ち、様々な事情から援助や配慮を必要とする人など、本当に色々な人がいます。

マタニティマークは、必ず優先されることを保証するものではありません。座席を譲ってくれる方がいても、それは当たり前のことではないのです。ありがとうの気持ちとお互い様の精神、そして周囲への心配りを忘れなければ、トラブルに巻き込まれるリスクも減らせます。マタニティマークを正しく使って、これからのマタニティライフに活かしていきましょう。

この記事を書いた人

意外と知られていない? 未来の妊婦に伝えたいマタニティマークの正しい使い方(育児ライター)

武良 紗希(murasakey)

ライター・エディター / エンジニア

石川県出身、神奈川県在住。
場所や時間に縛られない「自適な暮らし」を模索し、ライター・エディターとの「複業」や「リモートワーク(在宅勤務)」に取り組む現役エンジニア。
Webサイトの記事制作やディレクション業務に加え、フリーペーパーのインタビュー取材から執筆、編集、校正までを担当した経験あり。婚活・妊活(不妊治療)・保活や働き方などのライフ&ワークスタイル系を中心に、これまでの実体験を活かした執筆が得意。

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