もとは海賊の薬代わりだった!健康にも美容にもいいお酒「モヒート」の知られざる魅力(お酒ライター)

●今人気のおしゃれカクテル・モヒートは実は海賊の健康維持のために飲まれていた。
●モヒートに使われるラムは蒸留酒と呼ばれるもので、かつては「生命の水」と呼ばれ薬として重宝されていた。
●お酒の中でもラムは「エンプティ・カロリー」という体内に残りづらいカロリーであるため、ダイエット中の方にもおすすめ。
●ラムの代表「バカルディ」は現在のラムの生みの親で、世界ではじめてラベルを作った人
●モヒートの飲み方アレンジで美容効果もアップ。

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突然ですが、みなさんお酒は楽しく飲んでいますか?気の置けない仲間とワイワイ過ごしたり、恋人と語り合ったり、家で寛ぎながらひとりの時間を満喫したり……。様々なシチュエーションでちょっとした非日常を味わわせてくれる魅力的な飲み物ですよね。ただその一方で、お酒は体に悪いというイメージが強く、中には飲むことにためらっている人も多いのではないでしょうか。

実は、お酒はかつて健康のために飲まれていたことをご存じですか?お酒をこよなく愛する筆者としては、非常に気になるところです。
そこで今回は、数あるお酒の中でも近年人気定番のカクテル・モヒートにスポットを当て、実際に洋酒メーカーに勤める方の取材をもとに、その事実関係に迫っていきたいと思います。

もとは薬の代用品!?海賊のアイデアから生まれたモヒート

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ラムをベースに、ミントやライムのさっぱりとした味わいで人気のモヒート。かつてはあのヘミングウェイが愛したカクテルとしても知られ、最近ではバーやカフェをはじめ、レストランや居酒屋などあらゆる場所で見かけるようになりました。
グリーンで彩られたモヒートは見た目も美しく、今ではすっかりおしゃれなカクテルとして定番になりつつありますが、そのルーツをたどれば意外にも、モヒートの誕生はカリブ海の海賊によるものだったのです。
1980年代、海の上で長期にわたって過ごす海賊たちの生活は過酷なもので、とくに感染症や壊血病は深刻なものでした。そこで、船にあったラムに色々な食べ物を混ぜるなどの試行錯誤した結果、殺菌効果の高いミントやビタミン・ミネラル豊富なライムに砂糖を混ぜた「ドラケ(draque)」と呼ばれる現モヒートが誕生したのです。

ミントは『万能ハーブ』とも呼ばれ、鎮痛作用があることから船酔い予防にも役立ちます。また、ライムは野菜の代用に食べていたことで、海賊たちの健康を維持していたといわれています。
その後、ドラケのレシピがキューバの人々に伝えられ、医療目的としても使われるようになりました。とくにコレラが大流行したときには、このドラケが大活躍したそうです。

「お酒=太る」は間違い!”生命の水”と呼ばれた蒸留酒

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お酒には、大きく分けて蒸留酒、醸造酒、混成酒の3つがあります。モヒートに使われているラムは蒸留酒。蒸留という画期的な技法で生まれた蒸留酒は、味の素晴らしさと純度の高さから”生命の水”とも呼ばれ、薬として重宝されていました。
ラムはさとうきびからできているためカロリーが高めですが、栄養素を伴わない「エンプティ・カロリー」であるため、優先的にカロリー消費がされ、体内に残りづらいのが特徴。それに加えて蒸留酒は糖質とプリン体がゼロなので、ダイエット中や糖質制限している人にもおすすめです。

ただし、くれぐれも高カロリーの食事や飲みすぎには気をつけて!

ラムの代表ブランド「バカルディ」の誕生ストーリー

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ラムの中でも圧倒的なシェアを誇るのが、バカルディと呼ばれるラムのブランドです。このバカルディの歴史もなかなか興味深いものがありましたので、こちらでご紹介します。

バカルディの創設者であるドン・ファクンド・バカルディは、スペインからキューバへ移住してきたワイン商でした。当時、粗悪な荒削りのラムの品質を改善したいという想いから、蒸留されたラムを独自の製法でブレンドすることによって、現在の美味しいラムを創ることに成功しました。高品質のラムは瞬く間に評判になり、やがて蒸留所を買い取って「バカルディ」と名付け、会社を設立しました。

その後、バカルディは順調に拡大し続けていたのですが、1959年のキューバ革命によって、最大の危機に陥りました。国内にあったすべての財産は社会主義政権によって接収され、蒸留所も国有化されてしまったのです。
そこでバカルディは一大決心をし、すべてを捨ててキューバを脱出。秘伝のレシピだけを頼りに海外に拠点を移し、数々の苦難の末、現代に至ったというわけなのです。

ちなみに、バカルディのアイコンであるコウモリマークは、蒸留所に住み着いていたコウモリからとったもので、西洋では幸福の象徴とされていることから、バカルディの奥さんのアイデアで生まれたものなのだそう。当時類似品も数多く出回ってたことから差別化を図るために作られたそうですが、ラベルが誕生したのもバカルディが世界初ともいわれています。

飲み方アレンジで美容効果もアップ!

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モヒートは様々なアレンジが可能で、とくにミントは香りが良く、他のフルーツとも相性は◎。オレンジやレモン、いちご、パイナップルなど好みのフルーツをブレンドすれば美容効果も高まります。また、フルーツトマトなど甘い野菜もおすすめです。

本場では日本のように炭酸は使われておらず、ラムに黒糖、氷のみ。それにたっぷりのミントとライムを加えて完成です。黒糖の甘みがアクセントに効いていて、味に深みがあるけど後味はさっぱりとしています。飲みやすくて美味しいけれど、炭酸を使ってない分アルコール度数が多いのでご注意を。

歴史と共にお酒を楽しもう

お酒は飲みすぎなければ楽しく健康的に飲むことがわかりましたね。そして普段、何気なく飲んでいるお酒ですが、時にはこうして歴史に想いを馳せながらモヒートの世界に浸ってみれば、より一層美味しく感じられるのではないでしょうか。お酒が苦手な方はぜひ、モヒートからチャレンジしてみてくださいね。

この記事を書いた人

もとは海賊の薬代わりだった!健康にも美容にもいいお酒「モヒート」の知られざる魅力(お酒ライター)

廣瀬真理子

ライター

福岡県出身、東京都在住。
制作会社、広告代理店でのコピーライターを経てフリーに。得意なジャンルは美容、健康、グルメ、ファッション、育児、取材レポなど多岐にわたる。趣味は食べ歩き、旅行。

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