メイク道具を駆使して撮影上手に!料理や商品の写真に使える10の裏技(カメラライター)

●ごく普通のメイク道具を駆使するだけで、室内写真が上手に。メイク道具を使った10の撮影テクニックを紹介。
●スタンド鏡はレフ板の代わりになり、暗い部分に光を当てられる。手鏡を使ってピンポイントで光を当てれば、ツヤ出し効果でシズル感アップ。
●フラッシュの光が強すぎる場合は、あぶらとり紙をディフューザーの代わりに。光が弱まり雰囲気のある写真になる。
●小道具のフェイクグリーンは、紙ヤスリで表面を削って「にせもの感」を低減。フェイクフラワーにはマニキュアを塗ってリアルな質感に。
●フェイスパウダー用パフは、アクセサリーの台座にピッタリ。化粧品の箱やラッピングペーパーも、背景や土台として使える。
●チークブラシは、被写体周辺のホコリ除去などで使用できる。毛束が太めのものと細いもの2本揃えておくと便利。
●メイクスポンジ使って、被写体の高さや角度を調整。アイテープは、被写体固定用テープとして使いやすい。

「Instagramで注目される写真が撮りたい!」「売れる商品写真が撮りたい!」

SNSが流行し、インターネットのショップやハンドメイドマーケットをする人が増え、写真を撮る機会が多くなっています。その一方で、どうしたら撮影が上手になるかわからずに悩んでいる人も多いかと思います。

プロの撮影現場には、カメラマンや撮影スタッフが試行錯誤して蓄積されていった撮影テクニックがたくさんあります。そうしたワザの数々を家庭でもすぐ実践できるように、プロ用の撮影道具ではなく「メイク道具」を使う方法にアレンジしてみました!

当記事では、専用機材がなくても室内写真が上手に撮れる10の裏技をご紹介します。スマホでの撮影にも効果ありです!

光をコントロール

光がきれいに当たっていると、美味しそうな料理写真を撮ることができます。照明機材の代わりに、家庭にあるもので光をコントロール!

【1】スタンド鏡

光が当たると、その反対側にはカゲができてしまいます。カゲができるのは自然なことですが、料理写真ですと暗くなった部分は美味しくなさそうに写ってしまいます。

写真撮影の現場では「レフ板」を使って光を反射させてカゲを消したり、全体を明るくしたりしますが、これは家庭にあるスタンド鏡で代用できます。

鏡は、顔全体が写る大きさのもので、角度が変えられるとベスト。レフ板の代わりにして光を反射させます。位置や角度を変えながら、全体を明るくしたり、カゲをとったりします。

通常のレフ板よりも、鏡を使った場合の方が光を強く跳ねかえすので、反射しているかどうかがわかりやすい!レフ板初心者には、まず鏡で光のコントロールの練習をすることをおすすめします。

【2】小型の携帯鏡

ケーキの上のイチゴにキラリと光が当たる部分があると、美味しそうに見えますよね。

続いては、小さい鏡で光を反射させて、ねらった部分にツヤ出し効果を!

照明セッティングでは「シズル感(瑞々しさ、艶っぽさ)」を出すために、ツヤを出したい部分に向けて光を追加していきます。スタンド鏡にプラスして、小型の鏡でシズル感を追加!二つの鏡の合わせ技で、美味しそうな写真に仕上がります。

【3】あぶらとり紙

スマホやカメラのフラッシュをONにして撮影すると、一部分だけ光が強すぎる写真になってしまいます。プロ用の照明もそのまま当てたら光が強すぎてしまうので、多くの照明には「ディフューザー」というトレーシングペーパーのような白い紙がかぶせて、光をやわらげています。

このディフューザーにそっくりなのが、化粧ポーチに入っているあぶらとり紙!

レンズにかからないようにしながらフラッシュ部分にあぶらとり紙をかぶせ、マスキングテープで固定。フラッシュONで撮影すると、光が弱まり雰囲気のある写真になります。

撮影小道具をランクアップ

グリーンやお花を小道具として添えるだけで、写真がぐっと魅力的に。100円ショップではフェイクグリーンやフラワーがたくさん売られていますが、そのまま使うと安っぽく見えてしまう場合もあります。そんなときはひと手間かけて、上質な撮影小道具としてランクアップさせましょう!

【4】爪ヤスリ

撮影小道具の定番、フェイクグリーン。プラスチック特有のツヤ感をヤスリで削ると、撮影したときに自然な植物の質感が演出できます。

最初は紙ヤスリで削っていたのですが扱いにくく、次に持ち手のついた木工用やすりを使ってみたら、目が粗すぎてきれいに削れない!ヤスリということでDIYコーナーばかり探していましたが、ある日、化粧品売り場で爪ヤスリを発見!持ちやすく、削りやすく、削ったあとがきれい!理想的なフェイクグリーン加工用のヤスリに出会えました。

葉っぱの表裏や茎の部分まで削ると、より本物っぽい雰囲気に近づきます。

【5】マニキュア

グリーン同様、フェイクフラワー(造花)にもひと工夫。花びらにマニキュアをひと塗りしてみましょう!

全部を1色で塗らずに、花びらの先端だけや2色使いするのがおすすめです。本物のお花は色に濃淡があるもの、あえてムラが出るように塗った方が自然に見えます。

安いフェイクフラワーは、花びらが切りっぱなしで、ほつれてしまっているものも多いです。飾るだけなら問題なくても、写真に撮ると大きく写ったりするので気になりますね。トップコートを花びらのふちに塗っておけば、ほつれ防止にもなります。

撮影背景をつくる

商品写真などは、背景にこだわることで高級感のある雰囲気をつくることができます。

【6】フェイスパウダー用パフ

メーカーによって様々な質感や大きさのパフが売られています。お肌にやさしいキメの細かいパフは、高級感があってアクセサリーの台座にピッタリ!

小さなアクセサリーは立体感が出にくいので、小さな台の上に載せて、ほんの少し高さをあげることで奥行き感をつくります。

高級感のあるパフが見つからない場合は、パフの上にシルクのハンカチやレースなどをかぶせてもOK!

【7】化粧品の箱

化粧品の箱は厚みがありしっかりしているものが多いので、そのまま捨ててしまうのはもったいない!ラッピングペーパーや布で包んでストックしておきましょう。

撮影の背景にしたり、高さの調整に使ったりできます。ホワイト背景で撮影する機会が多い方は、いろいろなサイズの箱を白い布で包んでおくと便利です。

小さな三脚を使っている場合は、箱を重ねて高さ調整にも使えます。

見えないところに隠しワザ

プロの撮影では、写真には写らない部分で様々なテクニックが使用されています。見えない部分に注意をはらうことで、写真の質が変わってきます。

【8】チークブラシ

目で見たときには小さなゴミやホコリでも、写真になると意外に大きく目立つものです。細かな毛のチークブラシはごみ取りに最適!

毛束が太めのものと細いもの2本揃えておくと便利。隙間に入ったゴミは細いブラシを使うと、撮影するものを崩さずにゴミだけをとることができます。

【9】メイクスポンジ

メイクスポンジはいろいろなサイズがあり、カットも簡単にできるので、高さや角度調整に使えます。

スポンジを下にいれて「ヤオヤにする(斜めにする)」ことで、カメラに向かって表紙がよく見えるようにします。

スポンジのほどよい弾力性と滑りにくさが、支えにピッタリ!スポンジ同士を重ねても滑らないので、複数を積み重ねての高さ調節もできます。

【10】アイテープ

貼るだけでフタエになれる便利なアイテープ。肌に貼っても問題ないテープですので、固定用テープとして使用しても撮影対象を傷めることはありません。

今までは撮影のたびに、両面テープをせっせと細く切って固定用テープをつくっていましたが、アイテープはすでにちょうど良いサイズにカット済み。しかも、肌用ですので貼って剥がしても跡が残りません。

指輪を立たせたり、グリーンを押さえたりと、細く透明で目立たないのであちこちに使えます。100円ショップに売られているものは量が多く、たっぷり使えておすすめです。

身近なものを活用して撮影上手に

どれも日常的に使えるメイク道具ですので、すべて化粧ボックスにまとめてスッキリ!撮影の際に化粧ボックスを持参するだけで、いつもよりワンランク上の写真を撮ることができます。

撮影の専門道具を揃えなくても、工夫次第で写真が上手に!身近にあるメイク道具で試してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

メイク道具を駆使して撮影上手に!料理や商品の写真に使える10の裏技(カメラライター)

キヨミ(FrameCue)

ライター

静岡県出身、埼玉県在住。
テレビ番組制作や撮影現場を経験し、現在、コマ撮映像や撮影用小道具制作、撮影雑貨ブランドを企画するFrameCue運営。FrameCueのスタッフブログ、SNS担当。
1つの商品やグッズから10個のネタを展開する『TOKOTON10』シリーズを企画。専門的なことや難しい話を『楽しく、わかりやすく、たくさんの人に伝える』ことを目指している。

【得意分野】撮影・DIY・アイディアグッズ・工作・教育

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