下調べから楽しむべし!常連ファミリーが実践する「子連れ水族館」攻略法(育児ライター)

●スムーズな見学に欠かせない下調べは、子どもと一緒に魚図鑑を見ながら行うと期待感もアップ! 
●ねらい目の時間帯は、水槽の透明度が高い午前中。海獣たちとコミュニケーションがとりやすい開館直後は特にオススメ!人の少ない閉館直前もゆっくり見られる穴場の時間。
●裏技を使って海の生き物とコミュニケーションをとるのが、間近で見られるコツ。
●ショーの待ち時間は、ランチタイムやおやつタイムにあてると子ども飽きずに過ごせる。
●「バックヤードツアーに参加する」「魚スケッチをする」など楽しみ方に変化をつけると、同じ水族館でも訪れるたびに新鮮な発見ができる。

近年、コンセプトや展示が多様化して魅力を増している水族館。おでかけスポットとして人気ですが、水槽などの管理に費用がかかることもあり、入館料も決して安くはありません。せっかく行くのなら、ただ水槽を見てまわるだけではもったいない!

当記事では、魚LOVEなわが子の楽しみ方を交えて、ファミリーで水族館を満喫するコツをお伝えします。

でかける前に子どもと作戦会議をしよう

水族館に着いてから「何を見たい?」と聞いても、テンションMAX状態の子どもとはまともな作戦会議ができません。よって、おでかけ前の「下調べ」が重要です。

まずはホームページなどで、以下のポイントをチェックしましょう。

・どんな生き物がいるのか
・どんなショーが何時から見られるのか
・見どころはどこか

わが家の場合は館内マップやショーのスケジュールを出力し、子どもと相談しながら「絶対に見たいもの」「できれば見たいもの」を決めて印をつけています。子どもは魚図鑑を片手に調べながら考えるのがお決まりのパターン。時間はかかりますが、事前に知識を得られてかつ期待も高まるので、オススメの方法です。子どもが図鑑に熱中している間に、大人は持ち物の準備ができるというメリットもあります。

持っていくと役立つもの

●魚のポケット図鑑

ショーの待ち時間など隙間時間に。退屈しなくなるだけでなく、「次はこの魚を探しに行こう!」などとワクワク感を高める効果も。

●レインコート

前列で見ると濡れるショーも多いので、あると便利です。

●大きめのビニール袋

水のかかるショーでは、カバンまでびしょ濡れになることも。水濡れ防止には大きめのビニール袋が役立ちます。

●お弁当

持っていけば、館内のレストランやカフェが混んでいても困りません。ただし飲食禁止のところもあるので要確認です。

●おやつ

水族館は意外と歩きまわる時間が長いので、疲労回復に最適。いつまでも口に残らないものであれば、手軽にサッと食べられてオススメです。

ねらい目の時間帯は午前中、穴場は閉館間際

午前中は水槽の透明度が高く、生き物たちの様子が見やすい時間帯。魚オタクのわが子は「大水槽にいる魚のなかから自分の知っている魚を探す」「イソギンチャクに隠れているクマノミを探す」「海藻に同化したタツノオトシゴを探す」などして楽しんでいます。

いちばんのオススメは開館直後。人がいない夜の間に退屈しきった海獣たちが、遊びたくてウズウズしている可能性が高いようです。
穴場は閉館間際。人が少ないのでゆっくり見学でき、生き物たちもリラックスした姿を見せてくれます。

海の生き物たちを間近で見られる裏技

イルカやアシカ、アザラシ、ペンギンなどは、好奇心旺盛で人間と遊ぶのが大好き。上手にコミュニケーションをとれると、すぐ近くまで寄ってきてくれます。生き物たちを引き寄せる裏技としてメジャーなものをいくつか紹介します。

目を見て遊びたい気分の個体を探そう

とろんとした目をしている個体は、あまり遊んでくれません。キョロキョロと目を動かしていたり、じーっと見つめ返してくれたりする個体を探してみましょう。

元気な声で名前を呼ぼう

なかには自分の名前を理解している個体も。声が聞こえるような展示スペースなら、飼育員に聞いて名前を呼んであげると反応してくれるかもしれません。

オーバーアクションをしてみよう

子どもに興味をもつ生き物も。思いがけない行動や大きめのアクションに、好奇心が刺激されるようです。ダンスやジャンプ、手を握ったり開いたりするなどがオススメ!

指パッチンをしてみよう

音に反応して近寄ってきてくれることがあります。スナメリ、イルカなどに有効です。

水槽をこすって「キュッ」と音を出してみよう

特にイルカに効果のある方法です。水槽に耳をあてると「キュッ」と鳴き返してくれる声が聞こえることも!

水槽にクシをあて、歯の部分をこすって音を出してみよう

こちらもイルカを呼ぶのに効果的な方法。クシをこすったときに出る音が、イルカ同士でコミュニケーションをとるときの音に似ているのだとか。

ハンカチやタオルなどを振ってみよう

特に白いハンカチがオススメ。イルカ、スナメリ、アザラシ、ペンギンなどに有効と言われています。

鍵や時計などのキラキラ光るものを見せてみよう

「食べものかな?」と思い、寄ってくるという説も。特にペンギンなどに効果のある方法です。

子どもも大好き!ショーの攻略法

見やすい席を確保するには、ショーの開催時間より早めに行かねばなりませんが、子どもは待つのが苦手です。待ち時間をうまく乗り切るには、ランチタイムまたはおやつタイム付近に開催されるショーがねらい目。ショーの観覧席は飲食OKの場合が多いので、席の確保を兼ねて早めにショースペースへ向かい、待ち時間をランチやおやつの時間にあてましょう。食べものや飲みものは館内で販売している場合もありますが、「レストランやカフェの外には持ち出せない」などのルールがあるかもしれないので、持参すると安心です。

水槽を眺めるだけじゃ物足りない!?︎〜常連キッズの楽しみ方〜

すでに行ったことのある水族館に行くときは、いつもとはちょっと違う「お楽しみ」を用意してみましょう。たとえば事前予約の必要なツアーやショー。普段は入れないバックヤードを見せてくれるツアーや、夜の水族館を見学したり泊まったりできるイベントは人気です。

もちろん、特別なイベントでなくても「お楽しみ」は手軽に用意できます。オススメは、水族館に小さめのスケッチブックと色鉛筆を持っていく方法です。混雑時でなければ、魚を見ながらスケッチブックに魚の絵を描いて遊べます。子どもに携帯電話を貸して、子どもの目線で写真を撮るのも楽しいですよ。
際限なく撮ってしまうとあとで写真の整理をするのがたいへんですので「テーマを決めてベストショットを撮影しよう」と声をかけたり、あらかじめ枚数を決めておいたりするとゲーム感覚で楽しめます。

家族でさまざまな「発見」を楽しもう

子連れでのおでかけは予定通りにいかず苦労も多いものですが、ときには子どもと一緒だからこその楽しみも味わえます。「あっちにいるのは○○で、こっちにいるのは××だよ!」などとわずかな違いから魚を見分けたり、隠れている生き物をすばやく見つけたりと、子どものするどい観察眼に驚かされることも。子どもの意外な「能力」に気づくきっかけにもなるかもしれません。ぜひ親子で水族館を満喫してくださいね。

この記事を書いた人

下調べから楽しむべし!常連ファミリーが実践する「子連れ水族館」攻略法(育児ライター)

Yuko Miyakita

ライター

東京都出身、在住。
編集プロダクション勤務を経てフリーに。得意分野は子ども関連で、娯楽から教育まで多ジャンルを手がける。インタビュー記事の執筆経験あり。私生活では、恐竜とサメをこよなく愛する男児の母。出産後ナチュラル志向になり、アロマテラピーも嗜む。韓国・ソウルでの在住経験あり。

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