満腹感より満足感!ホテルビュッフェを100%楽しむための8つのコツ

●「ホテルビュッフェに行く!」と決めたら試してほしい、満足感を高める8つのコツを紹介
●【1】早めにホテルに到着すると、より長く贅沢な時間を過ごせる
●【2】事前に相談することで、当日最適な席で食事できる
●【3】あらかじめ情報を集めておけば 、 食べるべき逸品が見つかる
●【4】食べる順番を工夫して、高級なコース料理を食べている感覚にひたろう
●【5】盛り付けにこだわって、舌だけでなく目でも楽しむ
●【6】実演料理コーナーに並ぶと、美味しい料理+オイシイ情報にもありつける
●【7】子連れでも楽しめるよう、設備・サービスを最大限に活用
●【8】新しいビュッフェスタイルを試すことで、“新しい魅力”に出逢える

多彩な料理を自由に好きなだけ楽しめる食事スタイル、通称「ビュッフェ」。他にも「ブッフェ」「バイキング」など、さまざまな呼ばれ方がなされています。今でこそ多くの飲食店で楽しまれている人気の食事形式ですが、日本ではあの帝国ホテルが1958年に取り入れたのが始まり。その後、ホテルごとに趣向を凝らしながら、進化を遂げてきました。
しかし、いざ利用するとなると、自分のキャパシティ以上に食べすぎてしまい、苦い思い出となるときもあります(筆者も何度失敗したことか)。料金が一般的な飲食店よりもややお高めな傾向にあるホテルビュッフェでは、「元を取ろう」とする考えがさらに強くなりがちです。

そこで当記事では、高級ホテル紹介サイトの運営スタッフを経て、ホテルビュッフェにとりつかれた筆者が、ホテルならではのレベルの高い「空間」「料理」「サービス」の3要素別に、満腹になる以外の“元を取る”ビュッフェの楽しみ方を提案します。

空間編

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【コツ1】予約時間より早くホテルに到着する

ホテルは当然のことながら、宿泊やレストラン利用など明確な理由がなければ、本来足を踏み入れることのできないプライベート空間。せっかくビュッフェを利用するならば、予約時刻よりも早めに到着し、美しいエントランスや手入れの行き届いた見事な庭園、ショップ、化粧室などを散策してみてもいいかもしれません
また、ビュッフェは事前に予約していても、当日の先着順で案内されるホテルが多数。レストランで早めに名前を伝えることで、いち早く案内されるメリットもあります。店舗前には大抵ソファなどが設けられているので、ゆったり寛ぎつつ、その時を待ちましょう。

【コツ2】顔ぶれや目的に合わせた席を前もって相談する

眺望の良い席や個室など、人気のあるスペースの利用は事前予約をおすすめします。また、妊娠中ならゆったり座れるソファ席やクッションの用意、車椅子・ベビーカーでの来店なら、折り畳まずにそのままテーブルに設定できる席や、他の利用者たちの通行に迷惑のかからない席など事前にリクエストしておくとよいでしょう。当日では座席の調整に時間がかかったり、席の確保が難しかったりするケースも、事前に相談すると来店のタイミングで最初から快適な席へ案内してもらえます。電話のほうが確実ですが、Web予約の場合には問い合わせや要望欄などで「どのような配慮をしてほしいか」を伝えておくのが有効です。

料理編

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【コツ3】利用前になるべく多くの情報を集める

ホテルのホームページでは、メニューやドリンクの詳細や、開催中のキャンペーンが紹介されている場合が多いです。事前に知っておくと、好物の食べ漏れが防げますし、料理を食べる順序や配分の作戦を練れます。他にもSNSなどに掲載されているクチコミ・体験談もチェックすると、食べるべき逸品や今まで知らなかった新しい料理が見つかるかもしれません。
Web上に情報がない場合は、当日現地で「今日はどんな料理が並んでいるのか」、料理を取る前に全体を見て回るのもおすすめです。

【コツ4】食べる順番をひと工夫する

好きな料理を“好きな順番で”食べられることも、ビュッフェの特徴のひとつです。例えば、前菜⇒スープ⇒メイン料理⇒デザートの順に食べていけば、ホテルでコース料理を満喫している感覚になれます。また、甘いものが好きな方は満腹状態の終盤ではなく、序盤や中間に味わうのがポイント。ホテルスイーツ本来のおいしさや、見た目の美しさを楽しむ余裕も生まれます。

【コツ5】盛り付けにこだわってみる

近年は、ホテル側でもSNS投稿を意識しており、季節やテーマに合わせた料理全体のディスプレイも見ものです。食材を爪楊枝に刺したかわいいピンチョス型や、1人用の小皿・鍋といった個々のプレートに盛り付けられた際の見映えにこだわった料理も多いです。盛り付けの際には、なるべく多くの色が入るように意識したり、欲張らず皿の余白が残るようにしたりすると、目で楽しめるだけでなく、料理そのものやソースが混ざらないので、おいしさにもつながります

サービス編

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【コツ6】実演料理は必ず食べる

各ホテルが趣向を凝らしている実演料理は、ホテルビュッフェにおいて絶対に食べてほしい一品です。「ローストビーフをやや厚めに」「オムレツの具材は好きな〇〇と〇〇を入れて、苦手な〇〇は抜きで」など直接リクエストを伝え、ホテルの料理を自分好みにアレンジすることも可能。また、調理中やお皿に盛り付けるまでの合間の時間を使って、シェフおすすめのトッピングやメニューを聞ける貴重な機会でもあります。シェフから聞いた「意外かもしれませんが、卓上のお塩で召し上がってみてください」と試したオムレツの食べ方に、私は今でも夢中です。

【コツ7】子連れ向け設備・サービスを最大限活用する

スタッフが子どもに慣れており、温かく対応してくれるホテルビュッフェは、子連れでの外食にもぴったり。おむつ替えや授乳室といった館内設備、子ども用の食器や椅子をはじめ、中には麺切り用のハサミや絵本・おもちゃ、さらにはスイーツづくりといった体験イベントが用意されているホテルもあります。とはいえ、ホテルによってサービスはさまざまなので、各自でお気に入りのおもちゃは最低限用意するべきです。
大人が2名以上居る場合は、時間差入店もおすすめ。先に入店したほうが好きな料理を楽しみつつ、子どもの料理を用意した状態でスタンバイしましょう。その後で呼び寄せ、子どもに食べさせている間に後から入店したほうが料理を取ってくると、双方が余裕をもって楽しめます。

【コツ8】新しいビュッフェスタイルを楽しむ

新しい生活様式に合わせて、消毒液設置、席の間を空けるソーシャルディスタンス、入店時間の分散、QRコードによるメニューの提示、空気清浄機の設置、シェフが実演サービスでフェイスガードを着用するなど、さまざまな取り組みが開始されています。また、メインディッシュとなる肉系料理を「自分が食べたい分だけ」というビュッフェの概念そのままに焼き立てアツアツの状態で席まで運んでくれたり、トングを共有で使わなくてすむように見映えの良い小皿ごとに取り分けられた料理が並んでいたりと、新型コロナウイルスの感染拡大防止に努めながらも、ホテルビュッフェの新しい魅力が生みだされています。

楽しい思い出が増えればビュッフェがもっと好きになる

もちろん「元が取れるくらい満腹になるまで食べ尽くす」ことも、ビュッフェの楽しみ方のひとつですが、そのためには利用時間中、終始料理を取りに駆け回る⇔食べるの繰り返しになりがちです。結局、周囲の景色やレストランの優雅な空気感、訪れた人との楽しいおしゃべりを楽しむ間もなく時間が過ぎてしまいます。
一方で、食べることだけに執着する思考から離れると、今までにない発見がたくさん見つかるかもしれません。「食べすぎてしまい苦しい」などといったネガティブなビュッフェのイメージを、「楽しい・発見がある・最後までおいしい」ポジティブなイメージへ。ビュッフェはお店側の工夫で次々に進化していますので、その変化を見逃さずに、さまざまな場所で楽しんでみてください。

この記事を書いた人

満腹感より満足感!ホテルビュッフェを100%楽しむための8つのコツ

さぁすけ

ライター

「ださいたま」と言われても埼玉をこよなく愛する埼玉県民。高2まではド文系、高3で理系分野に興味を持ち、大学では機械システム工学を専攻する。Web制作会社、高級ホテル紹介サイトの運営会社、求人・グルメ地域情報誌の出版社を経てフリーに。 執筆経験のあるジャンルは 就職 ・ 転職 、グルメ、医療、教育、農業、地域ネタなど多岐にわたる。 趣味は旅行・アウトドア(キャンプ)。取材先や旅先での美味しいもの探しに没頭中。

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