春「ねえパパ。最近、すっごく考えてるのにわかんないことがあるの。」
パパ「何だい?言ってごらん。」
「どうして朝は明るくて、夜は暗くなるの?いつもそうだよね。暗い朝とか、明るい夜とか見たことないもん。」
「よく気が付いたね!どうしてだと思う?」
「うーん……。電気をつけたの?電気をつけると明るくなるよ!」
「おっ、いい答えだね!部屋の中も、電気をつけると明るくなるもんね。じゃあ、お外には電気のスイッチはどこにあるかな?」
「え〜っと。お空の上?」
「うんうん。お空の上にはどんなスイッチがありそう?」
「えー、わかんない。私スイッチ届かないもん。」
「じゃあヒントをあげるね。空のすごく高く、遠いところにある丸いものだよ。それが外を明るくしているよ。」
「えーっと、そっか!もしかしてお日さま?」
「正解!よくわかったね!太陽からは、電気よりもずっとずっと強い光が出てるんだよ。だからすごくキラキラして見えるでしょ。そのおかげで太陽が空に出てる時は外がすごく明るいんだよ。雨が降っていたりしたら別だけど、朝はいつも太陽が見えてるはずだよ。」
「そういえばそうかも、ぜんぜん気が付かなかった!パパすごいね!でもさ、なんで朝でも雨の日はあんまり明るくないの?普通のときよりずっと暗いよね。」
「どうしてだと思う?」
「スイッチを消しているの?」
「お日様はスイッチがつきっぱなしで消えないんだ。お日様を隠してるものはないかな?」
「あっ!雲!」
「正解!雨やくもりの日は、空に雲がたくさん出てるよね。太陽が雲に隠れて、光が届かなくなっちゃうから暗いんだよ。だから雲の上まで飛んでいけば、お日様の光はすごい明るいんだよ。」
「そうなんだ、ぜんぜん知らなかった。うーん、でもさ、雲がいっぱいある日でも夜みたいには暗くならないよね!夜はなんであんなに暗いの?」
「どうしてだと思う?」
「お日様はどこかに行っちゃったの?」
「その通り。夜はお日様がいないんだよ。地球は1日に一周くるっと回転してて、太陽に背を向けちゃうんだよ。春ちゃんもくるっと半分周ったら、パパのことが見えなくなるのと同じだよ。」
「そっか。パパが見えない時は夜なんだね。お日様はパパで、地球がわたしだね。」
「そうだね。夜は代わりにお月様が出てるよ。」
「お月様も光ってるね!でも、お日様みたいに明るくないね。」
「両方とも空にあって、同じくらいの大きさに見えるけど、本当は大きさが全然違うんだよ。太陽はすごい大きいんだけど、とっても遠くにあってね。月は太陽よりずっとずっと小さい。そして月は自分じゃ光れなれなくて、太陽が月を照らしてくれてるんだよ。だから、月はちょっとだけ明るいんだけど、太陽よりは明るくないんだよ。」
「そうなんだ!お日様ってすごいね!」