新居へと引っ越すにあたり、雑誌や書籍を参考にしながら自宅のインテリアについて考えていたとある日。ふと私は、”おしゃれでキレイなおうち”には共通点があることに気がつきました。それは水まわりの水栓やステンレス部分がいつもピカピカに輝いていること。
「水まわりがピカピカであれば家全体が輝いて見えるのでは!?」と思いたち、主婦である私は水まわり掃除の研究を開始しました。最大の敵は、やはり「水アカ」。あの手この手で水アカに挑み続ける日々が続きましたが……
私はついに、効果抜群の水アカ撃退法にたどり着きました。
今までにない爽快感!そして達成感!それ以来私は、水まわり掃除の虜になってしまったのです。今回は、試行錯誤の末に私が編み出した「水アカ」汚れ撃退法をご紹介いたします!
水アカの正体はミネラルや塩素
まずは、”敵を知る”ことから始めましょう!
ステンレスの水栓や陶器の洗面ボウル、お風呂場の鏡などに付着する魚のウロコのような汚れ、「水アカ」。これらが生じる原因はズバリ、水道水に含まれるミネラルや塩素です。
一般的な家庭で使用する水道水には、カルシウムなどのミネラルや消毒用の塩素などが含まれています。水道水が蒸発するとこれらの成分が残り、水滴が付着していた箇所に白い汚れを生じさせるのです。これが水アカの正体というわけですね。
水アカ退治におすすめの掃除グッズ
我が家の場合、水アカ退治には以下の2つの掃除グッズさえあればOK!どちらも簡単に手に入ります。水アカ掃除以外にも、壁や床、トイレ掃除など家中のあらゆる場面で大活躍する優れものです。
【1】マイクロファイバータオル
水アカ対策の肝は、水滴を残さないこと。そこで活躍するアイテムが、マイクロファイバータオルです。マイクロファイバーは合成繊維の一種であり、8マイクロメートル以下(髪の毛の100分の1)の極細繊維によって作られています。これにより、綿タオルの3倍以上もの吸水力を発揮します。通常の綿タオルでは水分を吸いきれず拭き跡が残ってしまうものですが、マイクロファイバータオルであれば吸水力抜群で拭き跡も残りません。
掃除用として様々な種類が取り扱われているマイクロファイバータオルですが、最近では100円ショップでも質の良いものが売られるようになりました。私の経験上、繊維が長く手触りがフワフワしているものは吸水力が高いことが多いです。マイクロファイバータオルを選ぶ際には、実際に触って確かめてみると良いでしょう。
【2】メラミンスポンジ
すでにできてしまった水アカに対しては、メラミンスポンジが有効です。メラミンスポンジの素材は、「メラミン樹脂」というプラスチックの仲間。水を含ませてこするだけで、軽度な水アカならすぐにピカピカになります。
このメラミンスポンジ、感触が気持ち良いらしく、我が家の3歳児もお気に入りのご様子です。3歳といえば、大人の真似をしたくなるお年頃。お風呂に入る際には、私の真似をしてお風呂場を掃除してくれたりもします。本人もピカピカになるのが嬉しいらしく、子供と楽しみながら掃除ができちゃうのも良いところ。
なお、柔らかい手触りのメラミンスポンジではありますが、素材はプラスチックであることは忘れないようにしましょう。掃除場所によっては傷を付けてしまう恐れがあるので、注意が必要です。
水アカ退治におすすめの洗剤
メラミンスポンジやマイクロファイバーを駆使するだけでも水アカはかなりキレイになりますが、時間が経過した汚れは結構手強いものです。来客時など、いつにも増して輝きをプラスしたいときには洗剤の力も借りましょう。水アカはアルカリ性の汚れですので、酸性の洗剤を使うと溶けて落としやすくなります。
【1】クエン酸水
エコ掃除でお馴染みのクエン酸水。水500ml程度にクエン酸粉末を小さじ1~2杯分溶かしたものを、スプレー容器に入れて作ります。これを吹きかけてマイクロファイバーで拭き掃除をすれば、ステンレス部分はピカピカになります!
粉末状のクエン酸は100円ショップやドラッグストアなどでも売っていますが、ニオイが気にならなければお酢でも代用可能です。
【2】スーパーオレンジ
市販の洗剤、「スーパーオレンジ」。ドラッグストアやホームセンターで手軽に購入できます。汚れにシュシュっとスプレーして濡らしたマイクロファイバーでなで洗いするだけで、洗面ボウルの水アカ汚れが落とせちゃう優れもの。オレンジ由来の成分に含まれる酸が、水アカに対して効果を発揮します。あまりにも簡単に洗面ボウルがキレイにできたので、初めて使ったときは感動しました!
洗面ボウルを掃除したあとは、スーパーオレンジを含ませた状態でマイクロファイバーを絞り、水栓のステンレス部分や鏡を拭き掃除すればこちらもピカピカになります。この洗剤を使いだして以来、我が家の洗面台掃除はこの流れで行うのが定番になりました。
頑固な水アカには「歯磨き粉+メラミンスポンジ」
育児中のドタバタお風呂タイムのあとは、水栓やシャワーヘッドの水滴拭き取りがおろそかになっていました。気付いたときには頑固な水アカが発生しており、クエン酸水もスーパーオレンジも歯が立たない状態に……。
そんなとき、薬剤師である夫が以下のアドバイスをくれました。
「これは削り落とすしかないね。だいたいの歯磨き粉には研磨剤が含まれているから、歯磨き粉で磨いてみよう!」
これをきっかけに、「歯磨き粉+メラミンスポンジ」作戦を決行。文系の私にとっては思いもよらぬ発想でしたが、歯磨き粉をなじませたメラミンスポンジで夫に磨いてもらったところ、新品のような輝きが復活しました!
成分に「研磨剤」や「清掃剤」として無水ケイ酸や炭酸カルシウムなどが表記してある歯磨き粉であれば、ご自宅にあるものでOKです。ちなみにこの歯磨き粉作戦は、キッチンのステンレスに鋳物ホーロー鍋(ルクルーゼです)の鍋ふたの錆びが移ってしまったときの錆び落としにも効果的でした!ただし、やりすぎると表面に細かな傷がつくのでご注意を。
ということで今回は、しばらく見て見ぬふりをしていたキッチンに置いてあるコップの水受け皿で「歯磨き粉+メラミンスポンジ」作戦を再現してみました。
結果、錆びて茶色くなっていた部分も含めピカピカになりました!メラミンスポンジにあまり水分を含ませない方が、汚れの落ちが良いと感じています。
水滴除去を習慣にして水アカを予防しよう
一度ピカピカに輝く水まわりを見てしまうと、普段からピカピカじゃないと落ち着かなくなるのが人間。とはいえ、忙しくて水アカ掃除ばかりもしていられないのが現状です。そのため我が家では、日頃のちょっとした水滴除去の心がけでピカピカをキープしています。
ポイントは、それぞれの場所に掃除道具を常備しておくこと。これなら日々の行動の延長になるので、ストレスもありません。
洗面所
常備しているマイクロファイバーでささっと水滴除去。洗面台に落ちた髪の毛を拭き取ったついでに、ティッシュペーパーで拭いてもOK。
キッチンシンク
シンク全体や水栓にクエン酸水を吹きかけて、マイクロファイバーで水滴除去。
お風呂場
お風呂あがりなどのタイミングで、ステンレス部分だけでもマイクロファイバーでささっと水滴除去。
キレイなおうちで心もキレイに!
仕事や育児や家事で忙しいと、常に家中をキレイにするのは難しいものです。そんなときは、一箇所だけでもピカピカな場所を作っておくことをおすすめします。たとえ一箇所だけであったとしても、それだけで清潔感や爽快感は得られるものです。
水まわりの輝きは、私にとっての欠かせない癒しでもあります。これからもさらなる効果的な方法を求めながら、日々ピカピカキープにいそしむことでしょう。みなさんも是非試してみてくださいね。