メイドカフェは最高のノマド環境である。厳選!仕事が捗るメイドカフェ

●ノマドワーカーにとって最大の問題は電源やネットが使える「場所の確保」。
●新たなノマドワークのスペースとして、ほぼすべてのお店で電源とWiFiが完備されているメイドカフェがオススメ。
●メイドカフェには、萌えを演出するイベントスタイルのお店と、居心地の良さを提供するカフェスタイルのお店がある。ノマドに向いているのは後者。
●メイドカフェの価格帯は一般的なファミリーレストランとほぼ同等。コワーキングスペースなどと比較しても、コスパは決して悪くはない。
●筆者がおすすめする、ノマドに適した環境のメイドカフェを紹介。

ノマドワーク(リモートワーク)をする人にとって、場所の確保は大きな問題です。スターバックスなどのコーヒーショップも、近年は非常に混雑しているため本格的なノマドワークには向かない環境と化しています。コワーキングスペースなどもまだまだ絶対数が足りません。そこで、新たなノマドワークのスペースとしてメイドカフェを提案しているのが、筆者が所属する「メイドカフェでノマド会」です。
近年、メイドカフェで仕事をする人が増えています。意外に思う方も多いかもしれませんが、お店にいくとかなりの確率でPCを開き仕事をしている人を見かけます。そして、その人たちは口を揃えてこう語ります。「メイドカフェは最高のノマド環境だ」と。
ここでは、メイドカフェがノマドに向いている理由と、筆者オススメの「ノマドに向いているメイドカフェ」を紹介します。

メイドカフェは2つのタイプに分類される

一般の方がメイドカフェに抱いているイメージを一言で表せば、「萌え萌えキュン」などの魔法のセリフとなるでしょう。このような「萌え」を前面に打ち出し、ゲームやミニライブなどで楽しませるイベントスタイルのお店は、秋葉原文化の典型例としてメディアにも数多く取り上げられています。そのため、これらがメイドカフェのフォーマットだと思っている方が多いようです。
実は、メイドカフェにはもうひとつのタイプがあります。それが「居心地の良さ」を売りにしたカフェスタイルのメイドカフェです。このタイプのお店は、過剰な「萌え」演出もなく、落ち着いた内装や備品がそろえられ、そして飲食にもこだわっています。そして、このようなお店こそ、ノマドワークに最高のメイドカフェなのです。

メイドカフェがノマドに最高である理由

なぜメイドカフェがノマドに向いているのか。それを解説する前に、まずはノマドに必須と思われる環境をピックアップしてみましょう。

1.電源とWiFiが使える
2.適度な静けさと適度な喧騒がある
3.ある程度の作業スペースがある
4.適度なエネルギー補給(飲食)ができる
5.長時間いても怒られず、かつ居心地がいい
6.1000円前後で数時間過ごせるコストパフォーマンス

ここに挙げた項目は、ノマドワークを体験したことがある人なら、おそらく納得いただけることでしょう。それと同時に、これらを満たす場所は、東京都内ですら簡単には見つけられないことにも同意いただけるのではないでしょうか。
実は、カフェスタイルのメイドカフェは、これらの条件をほぼすべて満たしているのです。さらに、仕事に疲れたらメイドさんに癒してもらえる……これだけでも、十分に「ノマドに最高の環境」であると言えるのではないでしょうか。

意外とコスパがよいメイドカフェ

上記項目の6番にあるコストパフォーマンスについて疑問を抱く方もいるかもしれません。確かに、イベントスタイルのお店の場合、メイドさんとのゲームには追加料金が発生したり、グッズの販売などもあるので、それらを購入してしまうとそこそこのお値段になります。
ところが、カフェスタイルのお店では基本的に飲食代以外はかかりません。価格帯もランチなら1,000円前後、スイーツとドリンクのセットなら700円前後と、一般的なカフェやファミリーレストランとほぼ同じです。よっぽど混んでいる時は別ですが、ランチの後に2時間くらい長居をしても嫌な顔されることは、まずありません(*1)。
都内のコワーキングスペースの相場は2時間で500〜1,000円。メイドカフェでランチを食べて2時間仕事すれば、支払う金額はほぼ同じになります。ノマドスペースとしてメイドカフェが、いかにコストパフォーマンスがよいかがご理解いただけることでしょう。

*1:お店によっては1時間1オーダーなどのシステムを採り入れていることもあります。また、休日は待機列ができるお店もあるので、その場合は90分などの時間制になります。

ノマドワークにオススメのメイドカフェ

それでは、筆者がオススメするノマドワークに最適なメイドカフェをいくつか紹介しましょう。
なお、今回紹介しているお店は人気も高く、休日には入店の待機列が出ることもあります。その場合はあまり長居をせず、適当なタイミングで仕事を切り上げるようにしましょう。ちなみに、平日は一人で来店するお客さんが大半で、意外に思われるかもしれませんが女性客も結構います。

橙幻郷

「メイドカフェでノマド会」石上代表が一押しのメイドカフェ。料理はメイドさんの手作りでかなり本格的。「Androidの会」秋葉原支部の支部長は、代々このお店のメイドさんが担当しています。そのため、常連客にはエンジニアが多いようです。なお、平日の開店時間は17:00なので注意してください。全席禁煙(喫煙室あり)。

私設図書館カフェ シャッツキステ

図書館をコンセプトとしたカフェ。他のメイドカフェと比べると店内はかなり静か。集中したい時にはおすすめです。なお料金は30分500円の時間制で紅茶が飲み放題となっています。PAH(プロフェッショナル・アドバイザー・オブ・ハーブ)資格を持つメイドさんが在籍してるので、本格的なハーブディーが楽しめます。全席禁煙。

カフェメイリッシュ

2002年にオープンした王道メイドカフェの老舗。よくアニメやゲームとのコラボを開催しています。店内にはアニソンが流れており適度な賑やかさがあります。あまり静かすぎると仕事が捗らないタイプの方にはオススメです。ちなみに、アニメ『STEINS;GATE』で登場するメイドカフェのモデルとなったお店なので、週末はファンが集まります。分煙。

JAM Akihabara

パーツショップの地下にあるメイドカフェ。ランチはドリンク付きで650円〜とリーズナブル。そのためか、お昼時には多くのサラリーマンがランチを食べに集まります。ちなみにランチタイムは11:30〜16:00と長め。電源は壁際の席のみですが、お願いすれば電源タップを貸し出してくれます。交通系カードでの支払いも可。分煙。

HoneyHoney

横浜、秋葉原、大宮と3店舗あります。秋葉原店以外は平日は夕方から開店となります。秋葉原店はメイドカフェとしてはかなり広く、座席やテーブルもゆったりめ。平日の昼間なら、広い丸テーブルを占領して作業ができることも。ただし、週末は待機列ができるほど混むので注意。飲食のメニューが豊富で夜はメイド居酒屋と化します。2018年4月1日より土日祝日禁煙。2018年7月2日より平日も終日禁煙。

まずは一度「ご帰宅」を

今回は、筆者が実際にノマドをした上で、オススメできるお店を紹介してあります。これらのお店は一見さんも多いので、メイドカフェが初めての人でも安心して「ご帰宅」できます。まずはお気軽にお店に立ち寄っていただき、その雰囲気を味わってみてください。そして、自分に合ったお店が見つかったなら、仕事が行き詰まった時などに訪れてみてください。そうすれば、ここで筆者がお伝えしたことがご理解いただけることと思います。

注:本記事で使用している写真は、「メイドカフェでノマド会」のイベント時におけるものです。通常営業時の模様ではございませんので、あらかじめご了承ください。

この記事を書いた人

メイドカフェは最高のノマド環境である。厳選!仕事が捗るメイドカフェ

小関 匡(こせききょう)

書籍編集者・ライター

青森県出身、神奈川県在住。
主にITとデザイン方面を扱うフリーの書籍編集者、兼IT系ライター。歴は編集の方が長いが、出版不況の影響もあり、本だけでは食えないのでライターも兼業。それでも、本という形にこだわりたいと日々画策中。趣味は読書、そして競馬。
Twitter(@koseki48724805)

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