お洒落に目覚めた大人男子が“軍パン”を履くべき3つの理由

●軍パンをうまく取り入れることで簡単に他の人と差別化が図れる。
●軍パン自体がカジュアルな印象が強いアイテムなので合わせる時は、キレイ目なアイテムを合わせてあげるとコーデ全体のバランスが良くなる。
●装飾性があり、キレイ目ながらもカジュアルな要素を持つアイビーアイテムは軍パンとの相性抜群。
●「お洒落」という視点だけでない、「個体差」「希少性」などのヴィンテージアイテムならでは魅力も兼ね備えている。

ファストファッションでもお洒落が楽しめるような時代になり、お洒落になりたい男性に向けたファッション情報もたくさん発信されるようになりました。しかし、そこでオススメされるのは、スキニーデニムやスラックスなど初心者でも扱いやすいモノばかりで、どうしても初心者に対して勧めにくいアイテムは紹介されません。今回はファッションに関するブログを運営している筆者が、少し癖のあるアイテム「軍パン」を紹介したいと思います。

「軍パン」とは、実際に軍人が着用していたミリタリーパンツのことです。もともと軍用として使用されており、機能的な装飾とゆとりのあるシルエットが特徴的。男らしい武骨で粗削りな印象が強いアイテムですが、うまく取り入れれば他の方よりも一層お洒落に見られるようになりますよ。

軍パンを履くことで簡単に差別化できる!

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スキニーデニムやスラックスは、足に沿ったシルエットでドレッシーな印象を与えられ、装飾が少なく、主張が小さい色なので着回しもしやすいなど、シンプルなアイテムゆえ初心者にも扱いやすいです。では、なぜこれらのようないいことずくめのアイテムではなく、改めて軍パンを勧めるのかというと、その理由は「簡単に差別化を図れる」点にあります。

スキニーデニムやスラックスは男性にとってのマストアイテムですが、それゆえ街ですれちがう男性も似たようなものを履いていることが多いです。他の人とは違う恰好をしているということもお洒落には必要な要素なので、軍パンを履きこなしているだけでお洒落上級者に見られるようになります。また、男性が履きがちな「ブラック」「ネイビー」といった色を避けることで、他の人とは印象をガラッと変えることができるのもいいですね。

また、軍パンは軍人用に作られたことから、丈夫な素材が使用されています。よって、ガシガシ気兼ねなく着用することができるのも嬉しいポイントです。軍パンはあまり人が持っているアイテムではないですが、一緒に合わせるアイテム自体はシンプルなものでも十分お洒落に見えますので、今持っている服でしっかりと着回しがききます。

合わせるのは“アイビーアイテム”がオススメ

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軍パン自体が「カーキやオリーブなどの色」「ポケットが多い」「ダボっとしたサイズ感」といったカジュアルな印象が強いアイテムなので、革靴やシャツ、ニットのようなドレスアイテムと合わせてあげると、コーデ全体のバランスを整えることができます。

また、余裕のある人は合わせるアイテムをローファーやボタンダウンシャツ、チルデンニットなどの“アイビーアイテム”にしてあげましょう。アイビーアイテムは、前述のようなドレスアイテムにカジュアルな要素を加えたものが多く、ドレッシーな雰囲気で軍パンの武骨な印象を和らげながら、カジュアル要素でコーデ全体の統一感を演出することも可能です。

アイビーアイテムはやや装飾性のあるものが多く、シンプルになりすぎる男性のコーデにほどよいアクセントを加えてくれます。当然、デニムのようなお手持ちの服とも簡単に着回すことが可能です。

 

「個体差」「希少性」はヴィンテージアイテムならではの魅力

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軍パンは作られた時期や工場によって細かいディテールの違いがあり、まったく同じものというのは少ないです。UNIQLOやZARAのようなファストファッションでもお洒落ができるような時代だからこそ、自分の服に他の人が持っていない一点物を用意するのも楽しいと思います。細かいディテール差に注目して、自分の好みに合うものをこだわって探すのもいいですし、立ち寄った古着屋で一期一会を楽しむのもいいですね。

先述の通り、軍パンは実際に軍に使用されていたので市場には決まった数しか存在しません。価値は年々上昇し続けており、一昔前なら数千円で取引されていたものでも、現在では一万円を超える場合もあります。中でも、製造されてから着用されることなく倉庫で眠っていたデッドストック品は、特別に状態がいいことも相まってプレミア価格が付くこともしばしばです。

軍パンをお洒落に着こなして周りと差をつけよう

いかがでしたでしょうか。軍パンは一見難しいアイテムのように感じますが、決してお洒落に着こなせないわけではありません。軍パンは他のアイテムとも着回しがしやすく、簡単に差別化ができ、「お洒落か否か」という視点だけではない魅力を重ね持つアイテムなのです。

年々数も少なくなってきており、いくら古着屋さんでも状態のいいものを置いていることが珍しくなりました。まだ大丈夫と思って後回しにしておくと、どんどん見つけることが難しくなっていきます。

今回この記事を見て少しでも気になった方は、実際に古着屋に行って、自分のヴィンテージアイテムを購入してみてください。

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