【取材】なぜこの名前に!?久我山駅から徒歩1分「文房具居酒屋 どろぼう堂」に行ってみた

●「どろぼう堂」という店名は、マスターの両親と恩師への感謝のあらわれだった。
●店内には、さまざまな文房具がところ狭しと並べられていた。
●懐かしい文房具が多く、マニアにも初めての人にも嬉しい雰囲気。
●料理もお酒も豊富で美味しいうえ、何と言ってもコストパフォーマンスが良すぎる。
●最大の魅力は、マスターの人柄。

こんにちは!ライターのしの(@shn_romio)です。

文房具屋さんや雑貨屋さんに足を踏み入れると、ついつい見入ってしまう……そんな経験のある方はいませんか?ここ何年かにわたって、密かに盛り上がりつつある文房具ブーム。テレビの情報番組や雑誌などでは「便利な文房具」や「話題の文房具」などといった謳い文句で、その文房具人気に拍車がかかっています。さらには、文房具ソムリエや文房具ライターなどという文房具に特化した職業まで誕生しているのですから、すごい時代になりましたよね。

そのなかでも驚くべきは、「文房具」をコンセプトとした飲食店まで登場しているということ。都内を含め、全国各地には文房具屋さんを併設したようなカフェなどが続々と登場しています。ご飯を食べたり、お茶をしたり、お酒を飲んだりしながら文房具に触れることができるとは、なんと素敵なのでしょうか。

というわけで、そんな文房具に触れることのできる飲食店を取材すべく、あるお店にお邪魔させていただきました。今回取材させていただいたのは、京王井の頭線久我山駅徒歩1分の場所にお店を構える「文房具居酒屋 どろぼう堂」です。

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名前からしてすでに不思議なこのお店を、全力でリサーチしたいと思います!

「どろぼう」はマスターのあだ名だった

誰もがはじめに疑問に思う「どろぼう」という名前。こちらはどのような意味なのでしょうか。早速マスターに直接真相を確かめてみました。そして、「文房具居酒屋」をオープンしようと思った経緯なども一緒に伺いました!

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ーーお店の「どろぼう」という名前はどうしてつけようと思ったのですか?

マスター:実は、僕のお師匠さんが僕につけてくれたあだ名なんですよ。

ーーそうだったんですね。どうしてまた「どろぼう」というあだ名になったんでしょうか?

マスター:僕、少し前までどろぼう髭だったので、そこから由来して。

ーーなるほど!!それでは、文房具居酒屋を開こうと思った理由を教えてください。文房具がお好きだったのでしょうか?

マスター:好き……というほど実は詳しくないんですよ。僕の両親が文房具屋を営んでいたので、身近にずっと文房具があって。お店の裏のところで夏休みの宿題をやっているような、そんな息子でした。

ーーそうだったんですね(羨ましい……)。それで、お店を開こうと思われたんですね?

マスター:そうですね。そして、僕を育ててくれた両親と、あだ名をつけてくれたお師匠さんに感謝の意味を込めてこの名前をつけました。でも、1%文房具、99%は居酒屋です。
あと、webとかで検索しても絶対に名前が被らないお店にしたいっていうのもありました。これでもし、同じ名前のお店が日本のどこかにあったら、すごく気が合うなって(笑)

店内は魅力的な文房具だらけ

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見渡す限り、店内は文房具だらけ。どこを向いても必ず目線の先には文房具がある、そんな感覚です。文房具好きの方には目の保養になること間違いなし!

マスターのご実家の文房具屋さんのように、目新しいというよりはどこか懐かしい、誰もが使ったことのあるような文房具がずらり。ホッチキスやファイル、封筒、消しゴムなどといったアイテムが多数並べられていました。お酒や料理を嗜みながら懐かしの思い出にも触れられる、とても心温まる内装です。

色鮮やかな修正テープ「ホワイパーMR」

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こちらはプラス株式会社の「ホワイパーMR」という修正テープです。小さすぎず大きすぎず、持ちやすいペン型の設計でとても使いやすい点が特徴です。この緑色以外にも、ピンクや青、ベビーピンクとカラーバリエーションも豊富。どれも鮮やかなボディですので、すべて揃えて飾るインテリアスタイルがわたし好みでした(笑)

【参考】プラス株式会社

ファンには嬉しい文房具カタログも

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そしてなんと、店内にはメーカーのカタログまで置いてあります。わたしも普段はメーカーのwebサイトなどでカタログを眺めながらニヤっとしていますが、やはり紙のカタログは重量感が違います。そして、2016年版ではないところが文房具愛好家にとって嬉しいポイント。カタログを見ながら、「あぁ〜懐かしい!コレ使ってた!」というような会話までできてしまいますね。

おしゃれなペン立てが箸入れに

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箸入れの役割はこんなモノたちが担ってくれています。色鉛筆に見えますが、実はこれら1本1本が箸なんです!おしゃれ……!
ペン立てを箸入れににしてしまう発想も驚きですが、こんな大きな鉛筆削り(型ペン立て)があるということにも驚きです(笑)

マスターこだわりの絶品メニュー

「料理も、お酒も、接客も、徹底的にやりたい」というマスター。ここからは、マスターオススメのお料理とお酒をご紹介します。

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ちなみに、メニューも小学生御用達のあのノートです(笑)
メニューらしく右開きできる「こくご」なのがありがたいですね!

おまかせ もってけどろぼう盛り(1,000円)

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その日その日でメニューを考案しているというマスター。10種てんこ盛りで、これだけで心も体も満たされます。

蛤のバター酒蒸し(850円)

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蛤の身ひとつひとつが引き締まっているうえに、酒蒸しのスープが香ばしい!お一人様でもぺろっと完食できてしまう最高の一品です。

残った汁でチーズとペッパーのリゾット(300円)

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先ほどの蛤のバター酒蒸しの余ってしまったスープで作っていただけるリゾット。贅沢すぎます!味はもちろん、このコストパフォーマンスの良さにも驚きです。

国産牛ほほの赤ワイン煮込み バケット付き(850円)

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熱々とろとろの牛ほほ煮込み。口のなかに入れた瞬間とろっと溶ける牛ほほ肉と、コク深い赤ワインの味わいが完璧でした。ヤケドにだけはご注意を!
「地元の三鷹や調布のお野菜などを毎朝仕入れて、新鮮な材料で調理をしている」と、マスター。「居酒屋なら料理の種類を絞らないから」と、居酒屋らしいメニューだけでなくビストロ、フレンチレストランのような本格的なお料理もあり、とても優雅なひとときを過ごすことができます。

神の宿あらごしりんご(550円)

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お料理も去ることながら、お酒類も非常に充実しています。今回注文したのは、奈良の「神の宿あらごしりんご」。あまり強いお酒が得意でないわたしの意向を伝えたところ、マスターからオススメしていただきました。

日本酒や焼酎、果実酒も豊富

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日本酒や焼酎などもご覧の通り。とても多岐にわたっているうえ、果実酒なども豊富なので、お酒に強い方もそうでない方も、楽しむことができますね!
迷ってしまったときは、マスターに相談してみると、自分にあったお酒を提案してもらえますよ♩

マスターの人柄こそが最大の魅力

お客様への気配りがあり、温かい雰囲気が終始流れている「文房具居酒屋 どろぼう堂」。常連のお客様へは、マスターから「この間飲んでいた○○もいいけれど、甘さのある□□もオススメだよ」「今日は△△さんと一緒ではないの?」と、以前の会話を踏まえたアプローチなどもあり、その優しさがたくさんのお客様を惹きつけるのだと実感しました。

普段はあまり一人で飲みには行けない!なんて思っているそこのあなたも、是非一度足を運んでみてくださいね!

店舗情報

「文房具居酒屋 どろぼう堂」

住所:東京都杉並区久我山4-2-24
TEL:03-5370-0331
アクセス:京王井の頭線久我山駅から改札を左に出て徒歩1分
営業時間:17時半〜25時(ラストオーダーは閉店1時間前)
定休日:木曜日

この記事を書いた人

【取材】なぜこの名前に!?久我山駅から徒歩1分「文房具居酒屋 どろぼう堂」に行ってみた

鈴木詩乃(すずきしの)

ライター

東京都出身・在住、21歳の学生。駆け出しのフリーライター。
美大中退後、デザインを学ぶため専門学校に入学し、フリーのライターとして執筆を行う傍ら、デザインを習得している。
好きなものは文房具と漢方薬。

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