抽選は2回受けられる!高倍率の東京マラソンを完全攻略する方法(スポーツライター)

●「ONE TOKYO」のプレミアムメンバーになると、先行エントリーへの申込みができる。
●当選してからの準備こそが大切である。自分にあった靴を履いて走りこんでおこう。
●ゼッケンは大会の3日前から東京ビックサイトで受け取れる。同時に東京マラソンEXPO というイベントが開催されている。試供品プレゼント情報、芸能人に会えるなど内容が盛りだくさん。
●大会当日はカメラマンが待ち構えているので、オシャレをしていこう。
●人形焼などの提供もあるので出されたものを味わって食べるのもいいが、トイレにも気をつけよう。
●30キロからの足の痛みに打ち勝とう。沿道からの声援が励みになる。

東京の冬の風物詩として忘れてならないイベント、東京マラソン。2013年からはワールドマラソンメジャーズ(現:アボット・ワールドマラソンメジャーズ)にも加入し、世界的にも有名になりました。世界の有力選手ばかりでなく、世界各国の市民ランナーらも集結する大会です。
また、本年度2017年よりゴールがビックサイトから東京駅に移り、ますますの盛り上がりを見せています。その人気さゆえに、倍率を見ただけで申込みを躊躇してしまうほどの、いわば「夢のマラソン」となっています。

当記事では、そんな東京マラソンの攻略法をご紹介します。過去3回出場した私の経験と共に、詳しく見ていきましょう。

東京マラソンの抽選は2回受けられる

意外と知られていない情報として、「東京マラソンの抽選は2回ある」というものが挙げられます。

1つ目は一般のエントリーです。私の初出場も一般エントリーからでした。第1回大会の倍率は3.1倍でしたが、私が初出場した第3回大会では7.5倍にまで上昇。そして現在ではなんと12倍!年々と倍率が上昇していることが分かります。
これだけを見ると「どうせ当たらない」という気持ちになり、エントリーすることを躊躇してしまうでしょう。そんな方には、もうひとつのエントリー方法である「ONE TOKYO」のプレミアムメンバー特典をおすすめします。

【参考】ONE TOKYO – メンバー特典一覧

私はこのエントリー方法で2回当選しました。

「ONE TOKYO」プレミアムメンバーになれば、年会費4,320円を支払うことで先行エントリーに申込みができます。そして、仮にここで落選したとしても、当メンバーは自動で一般枠へと再エントリーされるという特典が得られます。
さらに、一般枠では個人でしかエントリーできませんが、プレミアムメンバーであればグループでのエントリーも可能です。私も相棒とエントリーし、無事当選を果たしました。

狭き門を突破したらすぐさま当日までの準備を

当選して「ヤッター!」という歓声を上げているあなた。実はこのあとが大変です。先行エントリーの結果は8月中旬、一般が9月末。数えてみてください。なんと当日まではおよそ半年、一般当選の場合は半年もないのです。

日頃より走りこんでいるランナーであれば、通常通り練習を重ねるだけ慌てる必要はありませんね。しかし、「1度は出てみたい」というミーハーな気持ちでの参加である場合は、ここからが本当の勝負といえるでしょう。なにせ、当選しても完走しなくては意味がないからです。

フルマラソンに対応できるシューズを購入

まずは、フルマラソンに対応できるシューズを購入しましょう。私はそれまでハーフマラソンは経験していましたが、フルマラソンの距離はその2倍。これまと同じシューズでは対応できません。
私の場合は、銀座のアシックスで足のサイズを計測してもらい、自分に合ったシューズを購入しました。

関門を突破できるペースでの走りこみを

東京マラソンでは、地点ごとに関門があります。いわゆる制限時間ですね。初めの関門は飯田橋の5.6キロ地点ですが、この関門を意識しすぎてオーバーペースで走ってしまうランナーが多くいます。
私が2回目に出場した際は余裕があったので、多くのランナーに抜かされながらもマイペースで走っていました。すると、自称「市民マラソンおたく」のニューハーフお姉さまが”みんな早すぎてあとが持たないわよねぇ!”とガラガラ声で話しかけてきたことを覚えています。

42.195キロは長いです。それぞれの関門を突破するためには、いつも走りながらペース配分を意識しておくことが大切です。日頃から最低でも20キロは走りこんでおきましょう。また、冬には多くのハーフマラソン大会が開催されていますので、1度だけでも出場して自身のタイムを知っておいても良いでしょう。関門を突破する目安になります。

東京ビッグサイトでゼッケンの受け取り

東京マラソンのゼッケンは、東京ビッグサイトにて3日前から前日までのあいだに配布されます。それに合わせて「東京マラソンEXPO」が開催され、そのなかでは多くのイベントが開催されます。大会当日に役立つサプリやグッズの販売や試供品の提供もありますので、ランナーであれば1日中楽しめるはずです。
ゲストとして芸能人の来場もあり、私の年には有森裕子さん、安田美沙子さん、モデルのSHIHOさんと会うことができました。

東京マラソン当日におさえておきたいポイント

撮影に備えてオシャレなウェアを

東京マラソンのスタート会場にはたくさんの仮装ランナーがおり、それだけでもイベント感を味わえます。仮装が苦手な人でも、オシャレなウェアで出場することをおすすめします。
なぜなら、沿道の各ポイントではカメラマンが待ち構えているからです。撮ってもらった写真を後日Webサイトから購入できます。苦しい姿ではなく、オシャレな格好ととびっきりの笑顔でカメラにポーズしましょう。

提供されるフードの食べ過ぎに注意

トイレは比較的多くありますが、待つことがほとんどです。また、各地点には水分やフードの提供が数多くあります。浅草には人形焼、スポンサーから提供されるパン、バナナなどが盛りだくさんです。私は沿道の人たちからチョコ、味噌汁、飴などいただきました。
相棒は「食べると出る」という消化の良い体質のため、トイレに費やした時間はおよそ20分です。このことからも、置いてあるフードを食べすぎないよう注意しましょう。

沿道からの声援とハイタッチの重要性

どれだけ走りこんでいるランナーでも、30キロ地点くらいから足の痛みに襲われるもの。各地点には湿布や冷却スプレー等の用意もありますが、正直なところ痛みがでたあとに使用してもあまり意味がありません。そんなときにこの痛みをやわらげてくれるものが、沿道からの声援とハイタッチです!

「知らない人と手を合わせるなんてあり得ない!」と思っていた私でさえ、これらの行為のおかげで35キロからのツラさが軽減されたのです。42.195キロを走るあいだ、数えきれないほどの声援をいただきました。

「当選できなかった人の分まで走れ!」
「ドMの君たちこそ完走できる!」

こんな変わったメッセージを掲げている人もおり、苦しいながらも思わず笑みがこぼれたのを覚えています。

東京マラソンならではの感動を味わおう

私が出場した3回はゴールがビックサイトでしたが、友人の応援は銀座でした。はっきり言って、ビックサイトは遠いです。ゴールを果たし、疲れた足で帰るにも遠いです。「なぜゴールを新宿にしてくれないの」と何度嘆いたことか……。
しかし、2017年からはゴールが東京駅になりました。”東京がひとつになる日”というキャッチコピーにふさわしく、最高のフィナーレが用意されているわけです。ゴールの感動もたくさんの人たちと分かち合えますね!

42.195キロを走るランナーには、天国にいるかのようなワクワク感と地獄のような試練が待ち受けています。それをいかにして克服し、ゴールで勝利の大歓声を達成感と共に味わうかは、やはり人の優しさと温もりがあってのことでしょう。
ポイントは、自分自身の弱さに打ち勝つこと。「根性根性ドM根性」で完走という夢を勝ち取りましょう!

この記事を書いた人

抽選は2回受けられる!高倍率の東京マラソンを完全攻略する方法(スポーツライター)

ひらめきやえ

ライター

埼玉県在住。
ウェブマガジンの副編集長として、主にコラム、詩、短編小説などを9年執筆。
2017年11月より、フリーライターとして活動中。
「人生楽しく」がモットーのポジティブ精神。
ワイン、グルメ、ゴルフ、ファッション、ドラマ、キムタク好きのミーハー主婦ライター。

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