ファミリー向け低価格の超大型客船からセレブ向けの6つ星客船まで、世は空前のクルーズ旅行ブームです。日本発着のものも多く、たくさんの日本人が乗船するようにもなりました。私はヨーロッパやアジアを何度も家族でクルーズ旅行をしていますが、日本人の姿を船内アクティビティではあまり見かけたことがありません。
せっかくの優雅な船旅、ただ乗船して目的地に行き観光するだけの旅行にしてしまってはもったいないです。当記事では、私の体験や経験をもとに、船内アクティビティを楽しみながら船旅をエンジョイする旅のスタイルを紹介したいと思います。
クルーズ船のかしこい選び方
クルーズ旅行の計画時に考えていただきたいのが、この旅の目的についてです。世界中にクルーズ船を持つ船会社は50社ほど。大衆向けのものからセレブ向けの6つ星クラスのものまであります。
船の選び方については、以下のパターンが挙げられます。
・船会社のブランドで選ぶ
・乗りたい船で選ぶ
・寄港地で選ぶ
・価格で選ぶ など
私はいつも寄港地と乗りたい船、そして同伴者の好みを反映したものを選んでいます。
寄港地ではオプショナルツアーで観光をすることが多いので、まず行きたい国や街を網羅していることが重要です。併せて、お気に入りの船であることが私の第一条件です。最近建造された超大型客船や2018年にデビューする新型の船もありますので、旅の目的や同伴者に合わせて自分好みの船を見つけるのも楽しいものです。
おすすめの船会社
(1)ロイヤルカリビアン社
家族旅行の場合、子供の遊べるアクテビティが多い船会社がおすすめです。私のおすすめめはロイヤルカリビアン社です。
新造船が多く、スケートリンクやゴーカート、ロッククライミングやボディボードなど子供の年齢を問わず誰でも楽しめる設備が多い点がポイントです。
(2)セレブリティクルーズ社
名前からもわかるようにセレブ向けの5つ星半の船ですが、価格は大衆向けなのがこの船会社を選ぶ理由です。船室内アメニティも充実しており、クルー教育も行き届いています。
船内アクティビティはあまり多くはありませんが、トップデッキには本物の芝生が使用されており、毎朝パターゴルフのコンペが開催されています。無料のショーなども豪華で、大人向けのアクティビティは充実しています。
乗客2,000人規模の船と4,500人の船に数回乗りましたが、あまり大きな船はチェックイン時や食事時の待ち時間も長く、クルー1人に対しての乗客の数が多くなりサービスが良くない傾向があるように思いました。個人的には、乗客2000人規模のこぢんまりした船で優雅な船旅をおすすめします。
船内アクティビティーの選び方と楽しみ方
船内の楽しみはショッピングやカジノやショーだけではありません。毎日届く「船内新聞」から、自分の好みや興味のあるアクティビティーを選ぶことが船内生活を充実させる第一歩。運動系(エアロビクスやヨガ、社交ダンスなど)文化系(料理やメイク、ガラス細工、タオルアートなど)など自分のお好みで選べます。
夜には、誰でも参加のできるダンスパーティがあります。ダンスをしたことがない方もぜひ参加してみてください。ステップなど気にせず、音楽に乗ってゆれているだけで大丈夫です。
ダンスパーティーでの注意点
社交ダンスを習われている方も多く乗船されると思いますが、社交ダンサーには注意していただきたいことがあります。日本発着のクルーズ旅行であればダンスアテンダントのいる船もありますが、海外発着のクルーズ船にはダンスアテンダントはいません。ダンスをしたい方はパートナーとご一緒されるのが良いでしょう。
なお、ダンスフロアーでは競技ダンスのようにホールドを大きくしたり、大きな歩幅で踊ったりしないよう注意しましょう。ホールドはコンパクトにまとめ、ゆったりと優雅に踊ることを心がけて欲しいと思います。
アクティビティーへの参加方法
船内新聞を見て気になるアクティビティを見つけたら、そこに開始時間と開催場所が載っているので、その時間に指定された場所に行けば良いだけです。英語ができなくても大丈夫!見ているだけでも楽しいものなのでぜひ参加してみてください。
子供向けのプログラム
家族向けのクルーズ船であれば、年齢に合わせてベビークラブ(6カ月~3歳・有料)、キッズクラブ(3歳~11歳・無料)、ティーンズクラブ(12歳~17歳・無料)などがあります。
いろいろな国の子供と仲良くなれて、外国語も学べるチャンス!いろいろなアクティビティーも用意されているので、小さなお子様も飽きることなく楽しめます。そして子供がいない間は大人だけの時間が楽しめるので、お子様連れの方はぜひこのサービスを利用してみてください。
持っていくと便利なもの
船内アクティビティを楽しむために必要なものは、蛍光ペンと運動靴とスポーツ用の服です。蛍光ペンは、船内新聞のアクティビティ欄で選んだものがわかりやすいように印をつけるためのもの。運動靴とスポーツ用の服は、運動系アクティビティのためにお持ちすることをおすすめします。
船内での過ごし方
ディナータイムはゴージャスに
フォーマルナイトでは正装を心がける人が多いものですが、通常のディナーであっても昼間の軽装とは異なる服装をするのも海外では常識です。フォーマルナイトの回数は、10日~2週間の船旅の場合2~3回が一般的ですが、それ以外の日であってもディナー用の衣装の用意は忘れずに。
着物の着付けができる方であれば、少し荷物が増えますが着物一式を持っていっても良いでしょう。着物を着ているといろいろな方から声を掛けられたり写真をお願いされたりと、人気者になれること間違いなしです。
クルーと仲良くなろう
乗客2,000人ほどの小さな船では、クルーと仲良くなることで思わぬ特典やVIP待遇を得られることがあります。ディナーテーブル付きのクルー、アクティビティのクルーなどと顔見知りになり、名前を覚えてもらいましょう。
私自身の体験では、仲良くなったクルーが口利きしてくれて、キャプテンズテーブルの船長の隣でディナーをいただいたこともありますし、ソロでダンスショーを舞台で踊ったこともありました。
クルーと仲良くなるためにも、少しだけ英会話ができると良いでしょう。もちろん、英語が喋れなくても度胸と愛嬌、そして身振り手振りでコミュニケーションはとれるのであまり心配しなくても大丈夫です。
魅力満載のクルーズ旅行
クルーズ旅行であれば、荷物を持ち歩いたり、毎日忙しく荷物を出したり入れたりをする必要はありません。休みたいときに足を伸ばしてゆっくりとベッドで休めることが最大の魅力だと思います。
私の場合これらに加え、眠る暇がないほど船内アクティビティを楽しむことを大切にしています。そして着飾ってディナーをするフォーマルナイトも、私とってのクルーズ旅行の最高の魅力となっています。
「ただクルーズツアーに参加した」というものではない、それぞれ自分なりの楽しみ方を見つけるオンリーワンな船旅を楽しんでください。