出戻り・新規ファン続出!モーニング娘。全員で魅せるフォーメーションダンスを解説

●近年今のモーニング娘。の「フォーメーションダンス」がすごいといわれています。
●フォーメーションダンスとは、メンバー全員で踊りながら1つの形を表現するダンスです。
●2012年発売の『ワクテカTake a chance』より取り入れられるようになりました。
●初めの頃は斜めのラインなどシンプルな形が中心のフォーメーションダンス。
●年月を重ねグループとメンバー個人個人のレベルが上がり、全員で作る形も個人のダンスのレベルが上がりました。
●フォーメーションダンスは、ダンスレベルが進化したモーニング娘。の新たな武器となっています。

「日本の未来は Wow Wow Wow Wow」「世界がうらやむ Yeah Yeah Yeah Yeah」と日本中が歌った1999年から早20年。「LOVEマシーン」発売当時に小学生だった筆者は、一度聞いたら忘れられない歌詞と、キラキラと輝くモーニング娘。に憧れた1人でした。

時は流れて、AKB48や乃木坂46、ももいろクローバーZは知っているけれど、今のモーニング娘。は知らないという人も多いのではないでしょうか?もしそうであるなら、今のモーニング娘。を知らないのはもったいないです。モーニング娘。は「フォーメーションダンス」という新たな武器を掲げ、現在も進化し続けています。筆者自身、モーニング娘。のフォーメーションダンスを見て魅了され、出戻りしたモーニング娘。ファンです。

出戻りファン歴7年の筆者が、過去のファンさえ出戻らせてしまうほど魅力のある、モーニング娘。の「フォーメーションダンス」について解説します。

フォーメーションダンスはモーニング娘。独自の表現方法

フォーメーションダンスとは、メンバー全員で踊りながら1つの形を表現する、モーニング娘。独自のダンスです。2012年発売の『ワクテカTake a chance』から取り入れられています。

10人以上のメンバーが、歌いながら一糸乱れずハートやはてなマーク、歌詞に合わせて「NO」という文字を作るなどといった独自のダンスは、ファンのみならずメディアや有名人からも注目を浴びるようになりました。

ただ踊るのではなく、メンバーの一人ひとりが綿密に決められた立ち位置とカウントを守らなければフォーメーションが崩れてしまうのが、このダンスの難しいところ。それぞれが個性を魅せるというよりは、グループ全員で協力して“今のモーニング娘。”という個性を魅せているのがフォーメーションダンスのみどころです。

筆者が選ぶフォーメーションダンス楽曲4選

ここからは、モーニング娘。のファンである筆者が、おすすめのフォーメーションダンス楽曲を紹介します。

【1】フォーメーションダンスのはじまり『ワクテカTake a chance』

モーニング娘。がフォーメーションダンスを取り入れ始めたのが、2012年10月発売の51thシングル『ワクテカTake a chance』です。この楽曲では、サビで斜めのラインからV字をつくり、サビのラストでモーニング娘。のイニシャルである「M」の文字を作り上げています。

グループ初の取り組みだったことから、初めの頃は「しっかりきれいに斜めのラインを表現できているかな?」と不安を感じたり、立ち位置が入れ替わるタイミングでぶつかってしまったりと、完成させるまでにとても苦労したとメンバーは語っています。

また、本楽曲発売時のメンバーは10人中8人が加入2年以内のメンバーで、グループ内でダンスレベルの差が激しい状態でした。しかし、フォーメーションダンスを取り入れたことで、個人で魅せるのではなく、グループ全体で1つのダンスを魅せることにシフト。自然な形でレベルの差を補っているのが、実はフォーメーションダンスのすごいところでもあります。

【2】モーニング娘。復活の象徴『Help me!!』

2013年1月に発売された52thシングル『Help me!!』は、モーニング娘。復活の象徴といえる楽曲とダンスです。発売前にダンス部分のみを映した「Dance Shot ver.」のMVが公開されると、一糸乱れず目まぐるしく立ち位置を変えて踊るダンスが話題に。また、前作『ワクテカTake a chance』のフォーメーションダンスからの成長が、ファンを驚かせました。

レベルアップした『Help me!!』のダンスでは、Bメロで一列の状態からメンバーが一斉に横にステップを踏み、千寿観音のように手を動かす振付で「虫」を表現。さらに、サビのラストでは、メンバー全員で「フェニックス」を表現しています。

この楽曲で、モーニング娘。は3年8カ月ぶりにオリコン週間ランキング1位を獲得しました。まさに、サビのラストのフェニックスは、この1位獲得を予想していたかのよう。そして、この曲をきっかけにモーニング娘。は再び多くのメディアから注目され始め、今のモーニング娘。を語る上で外せない楽曲となりました。

【3】高速のテンポに合わせてハートを作る『What is LOVE?』

2014年1月に発売された55thシングル『What is LOVE?』のフォーメーションダンスのすごいところは、速いテンポに合わせた高速のフォーメーションチェンジです。2012年にフォーメーションダンスを取り入れた以降、1番速いテンポの楽曲となっています。

楽曲冒頭から1番のサビ終わりまでの約1分20秒の間で6回フォーメーションが変わり、サビのラストでは、メンバー全員でタイトルに含まれる「LOVE」を表現するようにハートマークを作っているのが印象的です。

さらに、このハートマークを1カウント約2秒で作り上げているのが、モーニング娘。のすごいところ。2年前までは、単純な斜めのラインを作るのに苦労していたことが嘘のようです。笑顔でさらっと複雑なハートマークを作っている点が、グループの進化を感じさせてくれます。

【4】個人でも魅せられるダンスへ進化『邪魔しないでHere We Go!』

2012年にフォーメーションダンスを取り入れてから5年経った2017年。64thシングル『邪魔しないでHere We Go!』で14人体制となったモーニング娘。は、新たなフォーメーションダンスの完成形を披露しています。

この楽曲では、フォーメーションダンスでモーニング娘。の「M」の字を表現しつつ、今までとは異なる細かく女性らしいしなやかな動きを取り入れたダンスに進化しているのです。グループ全員でフォーメーションダンスを魅せながら、メンバー個人のダンスでも魅了するという2つの魅せ方を実現しています。

前項までに紹介した3曲は、踊りながら全員で1つの形を魅せることに注力していたので、手を振る、ステップを踏むといった単調な振付が多く、個人個人を見るとダンスとしては少し物足りなさがある状態でした。しかし、この曲ではメンバー全員のダンススキルが上がったこともあり、メンバーを1人ずつ見てもダンスとして成立する状態に進化しています。

『ワクテカTake a chance』を一度見てから『邪魔しないでHere We Go!』を見ると、レベルアップは一目瞭然です。

フォーメーションダンスはモーニング娘。の新たな武器

フォーメーションダンスは、20年以上にわたって受け継がれてきたモーニング娘。のパフォーマンスが進化した、新たな武器です。

ぱっと見はあまりカッコよくないかもしれません。ファンから見ても、その振付はちょっと……?と思うことも正直あります。しかし、ダサいことを全力でカッコよく決めるのは、かつてミリオンヒットを記録した『LOVEマシーン』の頃と同じです。

2012年の楽曲から振り返るように各楽曲のMVを見ると、フォーメーションダンスの進化を感じることができます。ぜひ、今のモーニング娘。のフォーメーションダンスを1度見てみてくださいね!

この記事を書いた人

出戻り・新規ファン続出!モーニング娘。全員で魅せるフォーメーションダンスを解説

笹まい

ライター

神奈川県在住、1992年生まれ。
大学を卒業後、冠婚葬祭企業や総合商社に勤務。家族との時間を大切にするため、ライターへ転身しました。
得意ジャンルは、転職、旅行、アニメ、音楽、冠婚葬祭、副業、ペット。趣味は、モーニング娘。のライブ参加とペットの猫と戯れることです。
記事執筆のご依頼を頂いた際は、丁寧な対応を心がけ、クライアント様と二人三脚で記事を作り上げていければと思います。

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