ペット保険で40万円も損をした飼い主が涙目で解説!失敗しないペット保険の選び方

●我が家は大のゴールデンレトリバー好き。先代のゴールデンが病弱で通院が多かったので、家計の負担を軽くしようとペット保険に加入。今の2代目も同じ会社のペット保険に加入した。
●ある日、2代目の愛犬がケガをして手術を受けることに。その手術費用が50万円もかかってしまった。
●ペット保険に入っていたので安心して精算すると、保険の支払限度額が10万円だったため、自己負担額は40万円という高額に。
●保険に入っているのに大金を払って悔しい思いをしたことをきっかけに、ペット保険について徹底的に調べることにした。
●ペット保険には負担の大きい手術費用に備える「手術特化型」、長引く通院費用を軽くする目的の「通院・手術バランス型」などのタイプがあることを知る。
●人間のように健康保険制度がないペットの保険は、保険のタイプを見極めて選ぶ必要があると学んだ、ある飼い主の涙の経験談。

ペット保険は、犬種や犬の体質によって、選ぶ保険の種類が違うことをご存じでしたか?我が家の愛犬も入っていますが、私がきちんと調べて入らなかったために、大金を失うことになってしまったのです……。そこで今回は、私の失敗談を交えながら、仕組みがわかりにくいペット保険の説明や、保険に入るメリットなどを詳しく調査してみました。どのペット保険に入ろうかと悩んでいる方の参考になれば幸いです。

ペット保険に入っていたのに、手術費用は40万円もの自己負担

我が家は大のゴールデンレトリバー好きです。先代のゴールデンは皮膚が弱く、アレルギー性皮膚炎と闘った生涯でしたが、11歳で本物の天使に。今の2代目ゴールデン(ぼん・5歳)は病気もせず、毎日元気に暮らしています。

ある日、公園で遊んでいたぼんがケガをしたらしく、後ろ足を引きずる仕草をしました。その日は遊ぶのをやめて、それから数日間は様子を見ていましたが、一向に良くならず、動物病院で診てもらうことにしたのです。

見たこともない手術費用

検査を終えた獣医師から、「前十字靭帯の損傷がひどく、治すには手術が必要です」と言われました。提示された手術費用は検査費も含めて50万円。ある程度の覚悟はしていましたが、まさか50万円もかかるとは……と、ただ呆然とするばかり。

とにかく、ケガを治すには手術を受けるしか方法はないのです。私は「先代からずっとペット保険に入っていたし、今回の手術費用は保険でなんとかなる」と思い込み、手術を受けさせることにしました。

気を失いかけた自己負担額

手術が無事に終わって退院時に精算をしてみると、「ペット保険会社の定める手術費用の支払限度額は最高10万円までで、残りの自己負担額は40万円になる」と言われました。そんなはずはないとびっくりして気を失いそうになりながら、なんとか平常心を取り戻し、クレジットカードで決済を済ませました。

まさかの自己負担額40万円。手術を受けるとき、そして何よりペット保険に入るときに、なぜ確認しなかったのか。私が悪いのはわかっています。でも、ワナワナと悔しさが込み上げてきて、「世の中にあるペット保険には、もっと自己負担が少ないものがあるに違いない!」という気持ちで、徹底的に調べることにしたのです。

そもそもペット保険に入ったほうがいいの?入るメリットはあるの?

そもそもペット保険は、家計に余裕があるなら入る必要はありません。しかし、我が家のように高額な治療費を家計で賄うのが難しい場合は、とてもメリットがあると思います。

我が家でいえば、先代のゴールデンはアレルギー体質だということがわかり、治療費は多いときで毎月数万円かかっていました。そのため、家計の負担を少しでも減らそうと、通院日数制限のないペット保険に入ったのです。

メリットを感じた補償内容

当時加入したペット保険の補償内容は以下のようなものでした。

・通院日数制限なし
・支払割合50%
・手術は年に2回10万円まで

先代はとにかく通院日数が多かったので、保険料を差し引いても負担を大幅に減らすことができ、ペット保険に入るメリットを感じていました。

遺伝疾患や体質を知っておくと、保険選びが楽になる

ペットを飼うと、遺伝性疾患があることを知ったり、個体の体質がだんだんとわかったりしてくると思います。

例えば、以下のような特徴は飼っている間にわかってくるはずです。

・アレルギー体質
・ケガをしやすい体格
・遺伝性疾患(股関節形成不全や血液の病気)

我が家のゴールデンの体質

先代はゴールデンらしく、重心の低いどっしりとした体格でしたが、2代目のぼんは全体的にヒョロヒョロとしていて足も細長く、ケガをしやすい体格です。

先述したとおり、ぼんは病気もせず元気に過ごしていますが、私は何も調べずに今のペット保険に入ってしまいました。しかし、この時点で病気もせずに通院の心配がないのであれば、「手術特化型」の保険に入って、ケガによる出費に備えるべきでした。

補償内容を確認することの大切さ

あのとき、病院の窓口で気を失いかけながら、「50万円の支払なら25万円で済むんじゃなかったの?」と考えていました。補償内容の「支払割合50%」という部分だけがなぜか記憶に残っていて、手術の場合、実際の保険会社の負担額は10万円だけでした。この経験から、普段からきちんと補償内容を確認しておくことが大切なのだと思い知らされたのです。

ペット保険の種類には「手術特化型」と「通院バランス型」がある

ペット保険は通院に備える場合と、入院・手術に備える場合によって、入り方がまったく違ってきます。

「手術特化型」は、文字通り高額な手術費用に特化して保険金が支払われる保険。保険料が安いので、「今は元気だけど、万一のときのために入っておきたい」という場合に、ありがたい保険です。一方、「通院・手術バランス型」は通院にも手術にも保険が使えます。ただし、保険料は手術特化型に比べると高いものが多いようです。

私が調べた保険のなかには、手術の支払限度額が1回50万円の保険、つまり今回の場合、手術費用が0円で済んだ保険がありました。私はこの事実を知ったとき、「チッ!」と、大きく舌打ちをしたのを覚えています。この保険に入っていれば、40万円の自己負担が0円で済んだのだと思うと、舌打ちも出ます。

ペット保険に入るときは、約款をよく読まないと損をする

ゴールデンレトリバーの遺伝性疾患で多いのが、股関節形成不全です。これは、パパ犬とママ犬のどちらか、または両方に股関節形成不全があると、生まれてくる子犬にも高い確率で遺伝してしまう疾患です。

ぼんのパパ犬に少しこの症状があったのですが、やはり遺伝したらしく、レントゲンでぼんの右足の股関節に形成不全の部分が確認できました。しかし、手術をするほど重症ではないため、今は様子見です。

この遺伝性疾患についても、症状が現れて治療した場合、保険会社によって補償されないことがあるので注意してください。そのためにも、ペット保険に入るときには約款をよく読むことが必要です。約款は字が小さくて読みにくいので、ペット保険会社に電話で直接問い合わせてみるのも良いかもしれません。

仕組みがわかりにくいペット保険は、入る前にきちんと調べよう

私の情けない失敗談ではありましたが、参考になりましたでしょうか。40万円は返ってきませんが、ペット保険について詳しく知ることができた貴重な体験でした。「この記事を読んだおかげで舌打ちをせずに済んだ」と、ペット保険に入ろうと考えている方に言ってもらえることを期待しています。

この記事を書いた人

ペット保険で40万円も損をした飼い主が涙目で解説!失敗しないペット保険の選び方

ことりえ

ライター

大阪府出身・奈良県在住。
ホリスティックケアカウンセラー・ペットアロマテラピスト。
ライターとしての得意ジャンルは、ペット関係・保険関係。
学ぶことが好きで好奇心旺盛。趣味はファイナルファンタジー。

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