特別に宝塚歌劇のファンというわけではなくても、「チケットが手に入るなら一度は観劇してみたい!」と考えている人は多いのではないでしょうか。宝塚歌劇には、公演当日の開演前に販売される当日券というチケットがあります。コツを抑えていれば、当日券を購入するのはさほど難しくありません。
本記事では、実際に何度も宝塚歌劇の当日券を購入してきた筆者だからこそ分かる購入時の注意点やコツを中心に、宝塚歌劇の当日券について紹介していこうと思います!
宝塚歌劇では当日券が販売されている
一般的に舞台やミュージカルには、ほぼ当日券が存在しています。おそらく、それぞれの公演によって当日券のルールがあるでしょう。この章では、東京宝塚劇場の当日券には、どのようなルールがあるのかお伝えしていきます。宝塚大劇場のルールとは少し異なるので、ご注意ください。
東京宝塚劇場の当日券が販売開始されるのは、11時公演のときは9時30分から、それ以外の公演のときは10時からです。劇場の入り口に向かって左にあるチケットカウンターが、当日券の販売場所になります。
通常公演のときは、2階16列目の「座席券」と、その後ろに立って観劇する「立見券」が必ず当日券として販売されます。ちなみに、値段は座席券が2,500円、立見券が1,500円です。
立見券は座席券が売り切れてから販売されるので、立見券を購入したい場合は、座席券が売り切れるまでチケットカウンターの横で待つことができます。
東京宝塚劇場の当日券の買い方
実際に当日券を買いに行くと想定して、買い方の手順を見ていきましょう。
【1】並びにいく時間を決める
当日券を購入できるか否かは、何時に並ぶかが大きく影響します。結論から言うと、「絶対にこの時間に並んでいれば購入できる」という明確な時間はありません。なぜなら、公演によって人気がかなり左右されるため、確実なことは言えないからです。もちろん、人気公演ほどかなり早い時間から並ぶ人が多くなります。
宝塚歌劇には「花組」「月組」「雪組」「星組」「宙組」という5つの組があり、順番に公演を行っていますが、「◯組は常に当日券の購入が大変」という考え方はあまりありません。筆者の経験から、朝の6時から7時の間に並び始めれば、相当な人気公演でない限り、土日祝日も購入できる可能性が高いと考えています。
【2】チケットカウンターの列に並ぶ
並びに行く時間に劇場に着いたら、最後尾を探して実際に並びましょう。東京宝塚劇場は、チケットカウンターを起点として劇場に沿って列が作られます。もし不安になったら、「どこが最後尾ですか?」と並んでいる人に聞くのが一番確実です。宝塚ファンの性質上、優しく教えてくれる人のほうが多いと思います。
③販売時刻になったら列の流れに従って当日券を購入する
最後尾に並んだら、後は販売時刻まで待つだけです。時間になったら係の人がアナウンスしてくれるので、チケットカウンターでチケットを購入します。座席券の場合でも立見券の場合でも、好きな場所を選んで購入できます。あまり端すぎる席だと舞台が見切れてしまう可能性があるので、こだわりがなければ残っている中から中心に近い座席を選ぶといいと思います。
当日券を購入できたら、チケットを持って開場時間に合わせて劇場に入りましょう。あとは、通常の公演と同じように席に着き、いよいよ観劇です。
宝塚歌劇の当日券の注意点・コツ
前日に必ず当日券情報を公式サイトでチェックする
通常公演では必ず当日券を販売していると紹介しましたが、貸切公演には当日券の販売がありません。また、千秋楽も当日券は電話予約のみなので、並ぼうと決めたらその日の当日券情報は公式サイトで確認しましょう。
1回の購入では1人1枚しか買えない
1人で窓口に行った場合、購入できるチケットは1枚のみです。同行者の分を代わりに購入することはできません。その場合は、同行者と一緒に並ぶか、1度買ってからまた並び直す必要があります。
並ぶ時間に悩んだらTwitterで情報収集
Twitterで「◯組 当日券」と検索すると、「何時に並んで買えた」といったユーザーの情報が載っていることがあります。その公演のリアルタイムな当日券状況が分かるので、目安として知っておくと、かなり参考になります。ちなみに、筆者は土日祝日に行くなら前週の土日、平日に行くなら前週の平日の同じ公演時間の日の情報を参考にしています。
初日や千秋楽付近の公演はなるべく避ける
初めて当日券にチャレンジするのに、購入できなかったらとても悲しいですよね。確実にチケットを購入したい場合は、並ぶ人が多いと予想される初日や、千秋楽付近の3日程度は避けたほうが無難です。
並ぶときは最低限のマナーが大切
どのような人気公演でも、徹夜で並ぶのは禁止されています。また、並んでいる途中にお手洗いなどでその場を離れても問題ありません。しかし、長時間離れたり、後から来る同行者が割り込みしたりすることのないよう気を付けましょう。
おすすめは11時公演がある日
筆者のおすすめは、11時公演がある日です。なぜなら、当日券を買うとすぐ開場時間になるので、開演まで時間を潰す必要がないからです。さらに、朝早くから並んでいると、時間が経つにつれ、疲れが出てきてしまいます。11時公演の日であれば、買ったらすぐ観劇の時間になるので、体力があるうちに観劇できるのもおすすめの理由です。
開演時間ギリギリでも購入できる日はある
ここまでは、いかに購入できるように並ぶかという点について触れてきましたが、実は開演時間ギリギリでも当日券が売り切れていないケースがたまにあります。急に時間が空いてチケットカウンターの案内をのぞいてみたらまだ購入できた、ということも大いにあるでしょう。
当日券を使って気軽に観劇を!
ルールや注意点はあれど、「事前に把握していれば意外と当日券って難しくないかも」と感じていただけたらうれしいです。
前章で触れたように、開演時間ギリギリとまではいかなくても、「販売開始時間をすぎてから行っても購入できた」というケースは少なくありません。早く並ぶことにこだわりすぎず、「劇場付近で用事があるから、ついでに観劇できたらいいな」くらいの気持ちで、チケットカウンターの案内を見に行ってみるのもいいのではないでしょうか。
朝早くから並ぶ際は、くれぐれも防寒対策や暑さ対策、簡易椅子を持っていくなど、長時間並んでもつらくないようにしてください。