「アイスクリーム」と「氷菓」は何が違う?市販のバニラアイスを比較してみた

●アイスには種類があり、「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」に分かれている。乳成分の量によって種類が分けられる。
●それぞれのバニラアイスを比較した。コクがあり、濃厚な味わいが楽しめるのは「アイスクリーム」であった。「ラクトアイス」はさっぱりとした味わい。
●ハーゲンダッツ、レディーボーデン、スーパーカップ、爽、MOW、クーリッシュ、ジェラートマルシェ、牧場しぼり、モナ王、雪見だいふくを比べた。
●何気なく見ているパッケージの表示も気にすることで、もっとアイスを美味しく楽しめる。

ひんやり美味しいアイスクリーム。コンビニやスーパーにある多種多様なアイスをみると、どれも美味しそうにみえます。定番のものから期間限定のフレーバーまであり、専門店まで足を運ばなくても手ごろな価格でアイスが楽しめます。
しかし、ひと口に「アイス」といっても、実は複数の種類があるのはご存知でしょうか。手に取ったアイスをよーく見てください。必ず「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」のいずれかの表示があります。ズバリ!その表示がアイスの種類です。
夏だけではなく冬もアイスを楽しみたい、そんないちアイス好きの私がよりアイスの魅力を知ってもらうために、当記事ではアイスの種類と特徴、個人的にオススメのアイスをご紹介していきます!

パッケージに注目!アイスには種類がある

アイスは食品品衛生法に基づいて「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」の4種類に分けられています。違いは乳成分の量!それぞれを比較していきましょう。

アイスクリーム

乳固形分と乳脂肪分が最も多く含まれいます。ミルクの風味が非常に強いです。
(乳固形成分15.0%以上、うち乳脂肪分8.0%以上)

アイスミルク

乳固形成分と乳脂肪分はアイスクリームと比較して少ないですが、牛乳と同じくらいの乳成分を含んでいます。植物油脂が使用されることもあります。
(乳固形成分10.0%以上、うち乳脂肪成分3.0%以上)

ラクトアイス

乳固形成分はさらに少なく、植物油脂が使用されることもあります。
(乳固形成分3.0%以上)

氷菓

乳固形成分はほど含まれていません。果汁などを凍らせたアイスキャンディーやかき氷などがこれに分類されます。

市販のバニラアイスを比較してみよう!

コンビニやスーパーに並んでいる市販用のアイスは4種類のうち、どれに分類されるのでしょうか。今回は、沢山あるアイスのうちバニラアイスにスポットを当てて種類、味、価格、量の面で比較してみようと思います。氷菓に分類されるバニラアイスが売っていなかったため、こちらではアイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイスの3種類を紹介します。

アイスクリーム編

・ハーゲンダッツ

アイスの王道といえばこれ!シーズンごとに様々なフレーバーが登場しますが、やはりバニラアイスも他の市販用アイスとは一味違いました。濃厚でありながら、すっきりとした後味。舌触りもよく、なめらかな味わいです。

【価格】272円
【量】110ml

・レディーボーデン

ハーゲンダッツと同じく「ご褒美アイス」のイメージが強いレディーボーデンですが、思いのほか安価な値段で購入できました。味については、なめらかでミルク感は濃いです。しかしながら、ハーゲンダッツと比較してしまうとどこか物足りなさを感じる品。こちらはLotteのから出ている商品ですが、Lotteの商品は共通して舌に甘さが残ってしまう印象です。

【価格】330円
【量】470ml

・牧場しぼり

スーパーでも、コンビニでも比較的よく見かける商品ですね。個人的には好みのアイスですが、ハーゲンダッツの次に美味しい、という印象。蓋を開けると黒いつぶつぶのバニラビーンズが顔をのぞかせます。味わいは濃厚でありながら後味はスッキリとしていて、お値段も良心的です。また、舌触りも良く大変なめらか!オススメの一品です。

【価格】98円
【量】120ml

・MOW

こちらは森乳から出ているアイス。バニラ、というよりはミルクアイスと言ったほうがしっくりくるほどミルク感が強い。他のバニラアイスと違い、カラメルシロップが入っているためか、比較すると少々独特な味となります。しかしながら、ミルクの濃厚な味わいを低価格で楽しむことができる一品です。

【価格】98円
【量】140ml

アイスミルク編

・モナ王

アイスモナカの定番といえば、「チョコモナカジャーンボ♪」のフレーズでお馴染みのチョコモナカジャンボと、このモナ王ではないでしょうか。しっとりと香ばしいモナカと、さっぱりとしたバニラの相性は抜群です。他と比較すると甘みが強く、濃厚さは少なめであっさりした味わいでした。

【価格】98円
【量】160ml

・雪見だいふく

Lotteのロングセラー商品のひとつで、冬季限定で販売されているアイスです。もちもちとした求肥とバニラアイスがマッチした一品となっています。求肥にはほんのり甘みがあり、あっさりとしたバニラアイスとよくマッチしています。他のバニラアイスとはまた一味違った味わいが楽しめる商品です。

【価格】98円
【量】47ml×2

・ジェラートマルシェ

コンビニではほとんど見かけず、まれにスーパーなどで目にする商品です。もったりとした食感で、濃厚さはあまり感じられません。また、後味が舌に残るため「さっぱりとした味わい」とは言い難い商品です。
パッケージには「練るとなめらか」という表示があり、練る前と比較するとアイスが伸びるようになり、舌触りがなめらかになります。どこかトルコアイスを思わせるバニラアイスです。

【価格】98円
【量】113ml

ラクトアイス編

・スーパーカップ

こちらも定番中の定番ともいえるバニラアイスです。スーパーカップは何と言っても量が多い!濃厚さはそれほどありませんが、甘さが強いのにあっさりとした味わいが特徴です。「安く沢山食べたい!」という食いしん坊な方にはぴったりのバニラアイスでしょう。

【価格】98円
【量】200ml

・クーリッシュ

「飲むアイス」と謳っているとおり、片手で手軽に楽しめるドリンクタイプのアイスです。チューっと吸うと、氷の粒が混じったシャリシャリ食感のバニラアイスが口に流れ込んできます。後ほど紹介する「爽」と食感が非常に似ています。爽よりもミルク感は強いですが、氷の粒が大きいためさっぱりとした味わいです。夏にうってつけのバニラアイスです。

【価格】98円
【量】140ml

・爽

上記したクーリッシュと非常によく似た食感で、細かい氷の粒が混じったシャリシャリとした食感が楽しめるバニラアイスです。氷が入っているのであっさりとしていて、軽さを感じます。また、クーリッシュと比較して氷の粒が小さいため、比較的なめらかな印象を受けます。バニラアイスを楽しみたい方にはあまりオススメできませんが、食感や舌触りを楽しみたい一品です。

【価格】98円
【量】190ml

総評

個人的なランキングを付けるとするならば……

【1位】ハーゲンダッツ
【2位】牧場しぼり
【3位】MOW

でしょうか。どのバニラアイスにもそれぞれの魅力があります。是非皆さまもお気に入りのアイスを見つけてください!

魅力を知ってもっとアイスを楽しもう!

バニラアイスひとつとっても、味も値段も様々です。アイスを手に取るときはフレーバーや値段だけではなく、種類にも注意を向けてみてください。
何気なく食べているアイスもより深く知ることでさらに美味しく味わえるかと思います。この知識を役立てて、美味しいアイスクリームライフをお楽しみください!

この記事を書いた人

「アイスクリーム」と「氷菓」は何が違う?市販のバニラアイスを比較してみた

川口祐希

ライター

岐阜県出身、愛知県在住。
3年間栄養士を務めた後、ライターに。栄養、料理関係を得意としています。趣味は読書、料理、アニメ。最近水彩画をはじめました。
役に立つ情報をどんどん発信していきます!

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