こんにちは!宮嵜(@miya___miya)です。
上の写真に笑顔で映っているのが私です。
先日の8月9日〜12日に高知市で開催された「第63回よさこい祭り」に、「高知家カツオ人間よさこいポジティブDancers」として、四国銀行さんチームの一員に加えていただき、参加してきました。
ちなみに、人生で初踊り。
いまや小学生から「ダンス」の授業は必修化されているわけですが、私は人生で一度も踊ることなく幕を閉じるのだろう、なんて思っていましたが、こんな機会が訪れるとは。
正直な話、ただのダンス大会と思って、よさこいを一歩引いた感じで見てたところもありますからね。
よさこい祭りに参加するきっかけ
なぜ、あんな満面な笑みで踊ることになったのか。
それは、この方のおかげ(?)です。
高知県地産外商公社にお勤めの横山さん。(上記の写真は高知のひろめ市場での一枚)
東京の銀座にある高知県のアンテナショップ「まるごと高知」を運営するなど、高知県の魅力を県外に発信しています。
もともとお付き合いがあり、都内に高知のおいしいお酒が飲めるお店があるってことで、7月某日に横山さんと飲んでいたのですが……。
(以下、回想シーン)
後日、、、
2日後……
みなさん、もう完璧じゃないですか。
私たち東京のメンバーが混ぜていただいた四国銀行さんのチームは、全63回のよさこい祭りのうち62回に出場する伝統的なチーム。
そして、今年は山の日ができて祝日が増えたということで、初めてよさこいに2日間参加することができるようになり、入賞を狙うプログラムに強化したとのこと……。
その後の練習の日々は、想像にお任せします。
そんなこんなで本祭前日の9日に高知上陸。
飛行機降りるやいなや、ゲートの道にはよさこいのポスターがずらり。高知のよさこいに対する熱を感じます。
そもそも”よさこい”とは
よさこいってものがあることは知っていたのですが、全国いろいろな場所で開催されている踊りってことくらいしか知りませんでした。
気になると調べずにはいられない性分のため、詳しい人に聞こうってことで「高知よさこい情報交流館」へ。
高知よさこい情報交流館では、これまでのよさこいが生まれた経緯から現在までの歴史や、第一回よさこい祭りで踊られた正調よさこい鳴子踊り(日本舞踊の振り付けを基にした、よさこいの原点の踊り)を学ぶことができるコーナーがあったり、前年参加チームの衣装が展示されたりしています。
さらに、よさこいコンシェルジュという方がいらっしゃり、詳細なお話を伺うことができました。
正調なら高知県民は踊れる?
高知の方々に直接お話を聞いてみよう、ということで訪れたのは「ひろめ市場」
フードコートのような感じで、名物の藁焼きのカツオのたたきや、東京の恵比寿にもお店を出している評判の餃子屋 安兵衛などの高知の名物料理屋が並び、その他インド料理屋や物産店、海産物店などもあり、所狭しと並んでいます。
その中で、ひときわ明るいおばちゃんお姉さんが。
……
ひろめ市場内にあるインド家庭料理GAUTAMA(ゴータマ)のスーさん。お客様はみんなマイフレンドみたいです。
チキンカレーがオススメのこちらのお店。
どうやら後夜祭の後に、いろいろなチームがひろめ市場に集まって、飲んで交流したり、お互いのチームの踊りを踊ったりすることが恒例のよう。絶対楽しい場ですよね!
ひろめ市場を後にして、会場の下見に高知の中心の商店街の帯屋町へ。
そこで見つけたのは、かわいい和雑貨や、よさこい風のデザインをアレンジした衣装や小物まで取り扱いされている「ほにや」さん。
何を隠そう去年のよさこい祭りの大賞チーム。これまでにも何度も賞を獲得している有名なよさこいチームのお店です。(なんと今年2016年も大賞を獲得し、連覇されました)
店員さんにお話伺うと、皆さんもちろんよさこい祭りの参加経験がありました。賞を何度も獲得されているチームだけあって、練習もほぼ毎日されているとか。
ほにやを出ると、目の前には……
このゆるキャラ、「なるま」と言って、よさこい祭りの「鳴子(なるこ)」と「達磨(だるま)」を合体させたキャラクターです。
もう生まれて9年目とかで、今年のよさこいでも帯屋町の商店街で踊るようです。なるまのお里「みどりや」というお店で生まれたキャラクターで、ゆるキャラグランプリでの投票募集中とのことで、ティッシュ配りしてます。笑
ちなみに、「みどりや」にお勤めの店員さんも数十年前によさこい祭りで踊っていたとか。照れながらも、「よっちょれよっちょれ」と声をかけるとポーズを取ってくれるのがかわいらしい。
よさこいの守り神との出会い
会場の一つである中央公園まで行ってみると、そこには数十人の観客らしき人々が。
中でもひときわ目立つアラウンドエイティーのお三方。
本番当日!
こちら、坂本龍馬像で有名な桂浜で朝練中の私。正直、もう緊張してます。
そんな中、よさこいの衣装を着てると、いろいろな方から声をかけてもらったり、応援の言葉をいただけます。
皆、よさこい経験者なのか、すごい踊り子に優しい!
そして、中にはこんな方も。
そして、いよいよ集合時間に。
四国銀行チームは、入社1年目、2年目の方々が中心に構成され、そこによさこい祭りが大好きな先輩社員の方々がサポートする形で構成されています。みなさん、6月にはDVDで各自振りを覚えて、7月は週3日、8月に入ってからは毎日仕事終わりに練習されていたとか。
山元頭取に宣誓する新入社員代表のお二方。頭取の「賞を獲るぞ!」という呼びかけも気合入りました!
いよいよ始まる瞬間。
一発目は、昨日歩いた帯屋町。30分踊り続けました。
はじめは必死に踊り続けるって感じだったのですが、途中から沿道の観客の方々が踊り子にうちわをあおいでくれてることに気づいて、アイコンタクトで気持ちを通わす気持ち良さがたまりません。
ずーっと人の優しさに胸が熱くなってる感じです。お客さんと一緒に作り上げるお祭りと言えるかもしれません。
いろいろな場所で踊ります。
カツオ人間も踊ります。
そうです。カツオ人間です。切り身なので、身と骨が見えます。
県内でかなりの人気を誇っていて、表に出るたびに「カツオちゃーん!」と黄色い声援が飛び交います。
メダル獲得!
踊りのスケジュールは、踊っては、次の演舞まで休憩したり、移動したりするんですが、よくよく見ると、メダル獲得者がぞろぞろ。
こちら、同じく東京から高知家カツオ人間よさこいポジティブDancersに参加して踊っている北村さん。
高知出身で過去に2回よさこい祭りで踊っている強者。最後に踊ったのは8年前で、なんと「ほにや」で踊っていました。
そして、花メダルと木のメダルの栄誉に輝いた方も。
彼女も東京から参加している丸岡さん。出身は高知県で、やはり小さい時からよさこいは踊ったことがあるとか。
どれだけ高知県にはよさこいが根付いているのか。高知の方から話を聞けば聞くほど感じます。
最終演舞と審査員特別賞受賞
いよいよ最終演舞!これが最後だと思うと、みんな寂しさがこみ上げてきます。
この達成感とチームワークもよさこいの魅力なんでしょう。よさこいから一線を引いていた自分はとっくに消え去ってます。
そして、この笑顔に繋がります。(ちなみに、途中でメダルをいただきました!)
また、四国銀行さんが62回目の参加にして初めて賞を獲得! よさこい大賞、金賞、銀賞に続く審査員特別賞をいただき、みなさんの想いが叶ったことには心底感動しました。全205チーム(踊り子は合計約18,000人)から選ばれたのってすごいことですよね。
取材中、全国で開催されるよさこいは競争色が強くなりすぎてしまって、ダンス大会の色が強くなってしまっているという話を耳にしましたが、高知のよさこいでは正調踊りの型を残した伝統的な四国銀行の振り付けが評価されたことが、個人的には嬉しいポイント。
これまで取材を通して、文中では紹介しきれなかった方々を含め、話を伺えた高知県民の方々のよさこいへの想いを知り、また、よさこいを通じて県民の温かさや明るさを感じ、高知県が掲げているコンセプト「高知家」(高知県全体が一つの大家族のような温かさを持っていること)をまさに体現したかのようでした。
東京生まれ東京育ちの私ですが、地元がもうひとつ増えたかのよう。高知に来ると、不思議とポジティブな気持ちになれるんですよね。来年も高知で踊っている私を見かけたら、うちわ仰いで応援してください。